Blackmagic Design導入事例:HBO Max「ホワイト・ロータス/諸事情だらけの リゾート」 シーズン2の場合

Blackmagic Designによると、撮影監督/ASC/AMCのハビエル・グロベー氏がBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kデジタルフィルムカメラを「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート」のシーズン2における水中ショットに使用したという。

シーズン2は、イタリアの贅沢なリゾートを舞台とする社会風刺で、様々な宿泊客やスタッフの一週間の様子を描いている。シーズン1は主にハワイのホテル内を舞台としているのに対し、シーズン2はロケでの撮影が多用されている。

グロベー氏は、次のようにコメントしてる。

グロベー氏:シーズン1は、豊かな色と豪華な美しさがメインになっています。しかし、シチリアには他にも撮影対象として優れた要素が満ちており、シーズン2はそういった素晴らしい場所を訪れる筋書きでした。そのような非常に美しい場所に日帰りで行ける自由が与えられていたので、創造性を発揮できたと言えますね。

Blackmagic Design導入事例:HBO Max「ホワイト・ロータス/諸事情だらけの リゾート」 シーズン2の場合

グロベー氏:本作では、海と波に重点を置いており、それらがもたらすエネルギーも重要です。もちろんシチリアの波はハワイの波ととても異なりますが、独自のエネルギーがあるので、それを捉えたいと考えました。

水中シーンの撮影にあたって、同氏は多数のカメラでテストを行ったが、どれもリグが重くなりすぎ、同作の撮影には不向きだとわかったという。そんな中、同氏は以前に使用した経験のあるBlackmagic Designのカメラのことを思い出した。

グロベー氏:2015年に『アメリカン・レポーター』の準備をしている際に、移動する車両内での撮影に使用する極めて小型なカメラを探していました。ローローダーや牽引車などを使用したくなかったので、オリジナルのBlackmagic Pocket Cinema Cameraでテストを行いました。メインカメラと比較したのですが、Blackmagicのカメラのダイナミックレンジには驚かされました。両方のカメラのカラーをマッチさせる上で問題は全くなく、最終的な結果に非常に満足しました。

Blackmagic Design導入事例:HBO Max「ホワイト・ロータス/諸事情だらけの リゾート」 シーズン2の場合

「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート」では、同氏のアシスタントがBlackmagic Designのカメラを使用することを提案したという。

グロベー氏:プールと海のシーンがあり、両方で使えるカメラが必要でした。その話し合いの中で、ローマから撮影に参加していたアシスタントのファビオ・チョットがPocket Cinema Camera 6KにNauticamの水中ハウジングを取り付けてはどうかと提案したのです。リグをシチリアに送ってもらい、扱いやすさと画質のチェックを行った後、フッテージをDITのレオナルド・フロジーナに渡して処理してもらい、比較しました。その結果、Pocket Cinema Cameraが非常に小型で、極めて高品質のカメラであるだけでなく、メインのカメラと問題なくマッチすることがわかりました。

カメラはコンパクトで軽量なため、重要な喧嘩のシーンにおいて、同氏は水中から水上にカメラを簡単に動かすことができたという。

グロベー氏:Bカメラ担当のアルマンド・アバローネにとって、このカメラの操作において大変な思いをすることはほとんどなかったので、よりクリエイティブになり、海中と海面のショットを撮影し、物語の展開を伝える手助けをすることができました。これは、他のカメラではできなかったでしょう。

同氏がBlackmagicのカメラでもっとも感心した点は、サイズだけでなく、そのカラーサイエンスだという。

グロベー氏:Blackmagicのカメラの画質を非常に気に入っています。サイズも大きな利点の一つです。これにより、極めて小さなセットアップにし、狭い場所でも小回りがきく撮影が行えます。しかし、ダイナミックレンジと画質には本当に脱帽しています。Pocket Cinema Camera 6Kはこれらのシーンを思い描いた通りに撮影する上で、大きく貢献してくれました。

Blackmagic Design導入事例:HBO Max「ホワイト・ロータス/諸事情だらけの リゾート」 シーズン2の場合