Blackmagic Design導入事例:ABCドキュメンタリー「Miriam Margolyes:Australia Unmasked」の場合

Blackmagic Designによると、受賞歴を持つABCのドキュメンタリー「Miriam Margolyes:Australia Unmasked(原題)」で、編集、グレーディング、ビジュアルエフェクト(VFX)、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioが使用されたという。3パートから成るこのドキュメンタリーシリーズのミキシングを担当したマーク・タナー氏は、ポストプロダクションのサウンドミキシングとマスタリングで、DaVinci Resolve StudioのFairlightページおよびFairlight Desktop Consoleを使用した。

「Miriam Margolyes:Australia Unmasked」は、イギリス系オーストラリア人の女優、ライター、政治活動家であり、大英帝国勲章の受賞者であるミリアム・マーゴリーズが、オーストラリアを旅しながら、現代における「公平」の意味、そしてその概念がオーストラリア国民の多様な生活においてどのように展開されているのかを理解しようとする姿を追う。同シリーズでマーゴリーズは、学生、ホームレス、ヌーディスト、コメディアン、先住民、LGBTQI+コミュニティのリーダーたちと語り合う。

2022年にオーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞(AACTA)のベスト・ドキュメンタリー賞を受賞した「Miriam Margolyes:Australia Unmasked」は、2020年に受賞したドキュメンタリーシリーズ「Miriam Margolyes:Almost Australian」の続編である。この2つのシリーズは、ABCからの依頼を受けて、制作会社Southern Picturesが作成した。

サウンドミキサーのターナー氏は、レコーディング、トラックレイアウト、ミキシングにDaVinci Resolve Studioを使用したという。

ターナー氏は、次のようにコメントしている。

ターナー氏:主に使用したのはFairlightページですが、メディアを管理するためにエディットページなども少し使用しました。Fairlightの12チャンネルのフェーダーコンソールとLCDモニターを使用し、サウンドエフェクトやプラグインなどのソースは、すべてDaVinci ResolveのFairlightページから調達しました。

Fairlightレガシーのユーザーであるターナー氏は、FairlightがDaVinci Resolveに組み込まれて以来、複数の前バージョンが大幅にアップグレードされるのを体験してきたという。

ターナー氏:スピード、洗練された新しいバス接続、サウンドエフェクトの管理などが改善されました。出力システムは高速で管理しやすく、任意の数のステム・コンフィギュレーションをすばやく出力できます。

タイムラインシステムも素晴らしく、プロジェクトの変更を自信を持って管理できます。また、オートメーションの管理も非常に優れており、簡単に再編集できます。これらがDaVinci Resolveで改善されてきたポイントです。これにより、簡単かつスピーディに、そして自由に、自信を持って作業できるようになりました。

FairlightgがBlackmagic Designに買収されたことにより、それまでのハイレベルな技術サポートがなくなるのではないかと懸念していたとターナー氏は言う。

ターナー氏:そのような心配は全く不要でした。メールで質問すると、すぐに返信があります。技術サポートチームは問題の素早い解決に努めており、細かなところまで気を配ってくれています。

Blackmagic Design導入事例:ABCドキュメンタリー「Miriam Margolyes:Australia Unmasked」の場合