DJIは、3眼カメラシステムを搭載したフラッグシップドローン「Mavic 3 Pro」を2023年5月9日に発売する。
- DJI Mavic 3 Pro(DJI RC付属):税込261,800円
- DJI Mavic 3 Pro Fly More コンボ(DJI RC付属):税込352,000円
- DJI Mavic 3 Pro Fly More コンボ(DJI RC PRO付属):税込471,900円
- DJI Mavic 3 Pro Cine Premium コンボ:税込563,420円
1台のカメラドローンに3種類のレンズを搭載
Mavic 3 Proは複数の異なる焦点距離(24mm/70mm/166mm)を持つ3眼カメラシステムによりイメージング性能がさらに進化、幅広いシナリオに対応でき、創意工夫あふれるビジョンを表現できるという。
広角カメラを使用してどのような場所を撮影したいか確認し、中望遠カメラで特定のロケーションに絞った上で、その中の特定の景色や人物に焦点を当てて撮影するなど、それぞれのカメラを組み合わせて使用することで、さらにユニークで視覚に訴える映像を撮影可能。
高い性能を誇るHasselbladカメラ
他のMavic 3シリーズと同様、Mavic 3 Proは4/3型CMOS Hasselbladカメラを搭載し、プロの撮影をさらに一段階上のレベルへと引き上げる。Hasselbladカメラは最大12.8ストップのネイティブ ダイナミックレンジに対応、12-bit RAW写真を撮影でき、鮮明なディテールを再現するという。
さらに、ハッセルブラッド ナチュラルカラーソリューション(HNCS)により、人間の目で知覚した色合いを正確に再現できるため、面倒な後編集や複雑なカラープリセットの必要がなく、魅力的な映像を撮影できる。
最大5.1K/50fps1やDCI 4K120fpsといったプロ向けに用意された動画スペックは、映像クリエイターや撮影スタジオのニーズに完璧にマッチするという。
10-bit D-Log Mカラーモードに新たに対応し、最大10億色もの色を記録可能。夜明けや夕暮れ時などのハイコントラストな撮影シナリオでも、細部まで繊細に捉えた自然なカラーグラデーションを再現し、色彩豊かに表現する。また、D-Log Mモードによりカラーグレーディングがしやすくなり、画質や鮮明度を下げることなく、効率的なポストプロダクション工程が可能。
画質をさらに上のレベルまで極めたいというユーザーに向け、Mavic 3 Pro Cineでは更なるオプションに対応しており、搭載された3種類のカメラは全てApple ProRes 422 HQ/Apple ProRes 422/Apple ProRes 422 LTコーデックに対応。また、1TB SSD2が内蔵され、10Gbps高速データ転送ケーブルを用い、よりプロフェッショナルなワークフローが可能となる。
被写体の構図調整がよりパワフルに
中望遠カメラ(焦点距離70mm)は、複雑な建物の撮影から車のコマーシャル撮影まで、様々な種類の撮影シナリオに対応している。1/1.3インチCMOSセンサーを搭載した光学3倍ズームに対応する中望遠カメラは、48MP/12MPでの写真や4K60fpsでの動画が撮影可能で、D-Log Mにも新たに対応。
圧縮効果が働き、被写界深度が浅くなり、被写体を際立たせ、独特な奥行き感を持った映像を制作できる。ハイパーラプス映像を撮影したい場合、光学3倍ズームカメラは最適という。
遥か先を見通す、望遠ズーム
Mavic 3の望遠カメラがさらに進化し、Mavic 3 Proでは解像度、絞り(F4.4からF3.4)、動画フレームレートの点で性能がアップ。光学7倍ズームでの4K60fps動画撮影や12MP写真撮影が可能。最大28倍ハイブリッドズームを使用すると、雪山、建物などで被写体に近づくことなく対象を確認でき、野生動物などと安全な距離を保った状態で、被写体を脅かすことなく簡単に観察可能としている。
撮影だけに集中できる
Mavic 3 Proは最大43分の飛行時間を誇り、十分なバッテリー時間を確保できるため、撮影構図をじっくり考えてから撮影可能。全方向障害物検知とAPAS 5.0が搭載され、安心して飛行できる。搭載された8つの広角ビジョンセンサーは、高性能の視覚情報計算エンジンとシームレスに連携し、全方向の障害物を正確に検知、障害物を避けた安全なルートを飛行する。
DJI O3+伝送システムにより、安定してクリアなカメラビューを確認することができ、1080p/60fps HDライブ映像を高いフレームレートで最大15km先から伝送できる(日本国内は8km。実際の伝送距離は信号強度に依存。また、Mavic 3 Proは常にパイロットの目視内で飛行することが求められる)。 他にもウェイポイント飛行、クルーズ制御、アドバンストRTHといった機能が搭載され、自動飛行機能が充実しているという。
ウェイポイント飛行:事前設定したウェイポイントをもとに自動で飛行ルートを計画し、同じルートを正確に繰り返し飛行が可能。
クルーズ制御:任意の方向に簡単に飛行でき、操作スティックを倒し続ける必要はありません。離れた場所からのマニュアル操作での飛行でも、よりスムーズなカメラワークが可能。
アドバンストRTH:安全性と効率の点を考慮し、ホームポイントに戻る飛行ルートを自動決定、RTH中の経路上にある障害物を迂回して簡単に帰還できる。
全てのインテリジェント機能に対応
Mavic 3 Proは、DJIドローンが持つ全てのインテリジェント機能に対応し、初心者でも簡単にドローン空撮できる。
- フォーカストラック:Mavic 3 ProのHasselbladカメラと中望遠カメラは、ActiveTrack 5.0、スポットライト、POI (ポイント オブ インタレスト)の3種類のモードで構成されたフォーカストラックに対応。様々な方向に飛行しながら安定したトラッキング撮影できる。
- マスターショット :タッチ操作で手軽に開始することができ、自動で撮影、編集、音楽を追加。シネマティックな動画を自動生成する。
- クイックショット:ドローニー、ロケット、サークル、ヘリックスといったクイックショット機能を用い、様々なカメラワークで撮影できる。
- パノラマ撮影:壮大な風景を、画質を犠牲にすることなく、複数の写真をスティッチして構成された100MPのパノラマ写真で再現可能。
また、撮影後、RAW映像を転送する時に高速クイック転送を使用すると、Wi-Fiを介し、最大80MB/sの速さでドローンからモバイル端末に直接データをダウンロードできる。転送時に送信機と接続する必要はない。
DJIクリエイティブディレクター:Ferdinand Wolf氏は次のようにコメントしている。
DJIは、より魅力的な映像を撮影し、動画や写真共に、映像を通して伝えたいストーリーを表現できるよう、常に製品を進化させています。今回、Mavic 3 Proに3眼レンズを搭載したことにより、一回タップするだけで撮影の構成を簡単に切り替えられ、映像クリエイターは従来にないほど効率的に様々な構図のショットを捉えることができます。Mavic 3 Proを使用し、映像を見る人全てに新たな空間的・距離的観点で感動を与えてくれるような、素晴らしい作品をユーザーが撮影してくれることを期待しています。