Simmod Lensは、シネマグレードのガラス製ディオプターの2つの新ラインとして、マットボックスで使用するために設計された、4×5.65 トレイマウントのプレミアムディオプターセット「4×5.65 DIOPTER」と、手頃な価格の幅広いシネレンズとフォトレンズに適合する95mmのスクリューインディオプター「95mm DIOPTER」を発表した。
ディオプターは、現代の撮影監督のツールキットとしてますます重要な役割を担っているという。どのようなレンズでも、その特性を維持したまま、より近くに焦点を合わせることができ、浅い被写界深度を必要とするクローズアップ撮影では特に有用だ。ディオプターは、通常クローズフォーカス能力に限界があるアナモフィックレンズで有用だが、球面レンズでも効果的に使用できる。
フロントマウントのディオプターは、専用のマクロレンズに比べてクローズアップ撮影のコストパフォーマンスが高く、また、レンズ交換の手間が省けるため、テンポの速い撮影では時間短縮につながる。
Simmod Lensの新しいディオプターは、映画撮影者にとって細部まで鮮明な高品質のクローズアップショットを撮影するためのエキサイティングな新しいオプションとなるという。
Simmod Lensの高速交換を可能にする「4×5.65 DIOPTER」
Simmod Lensは、マットボックスで使用するために、4×5.65のカスタムアルミフレームにマウントされたハイグレードなディオプターセットを作成した。同レンズは、撮影現場での素早い交換を可能にし、他の製品とは異なり、視度が各角に伸びるように正確にカットされ、フレームにフィットする。他社製品では、丸い視度をフレームに取り付けるため、不要な重量や嵩が増し、その他の弊害が生じる可能性があるという。
Simmod Lens 4×5.65 DIOPTERは、+0.5、+1.0、+2.0の強度があり、各面に14層の高度なナノコーティングと反射防止コーティングが施されている。操作しやすいように、赤いアルマイトのハンドルが上部に、またはサイドローディングのマットボックスを使用する場合はトレイの側面に取り付け可能。
ARRI LMBやBright Tangerine Misfit Kickなどの業界標準のマットボックスで使用できるように設計されたSimmod Lens 4×5.65 +0.5 および +1.0ディオプターは、1つのフィルタースロットを占有する。さらに2.0ディオプターは、より球状のデザインであるため、2つのフィルタースロットを占有。マットボックスのスロットに余裕があれば、4×5.65 DIOPTERを積み重ねて、さらに高い倍率を得ることが可能。
2.0は、視度の違いによる性能のバラツキをなくすため、アクロマートデザインを採用。これにより、ガラス厚の増加により低下する品質を維持するという。
4×5.65 DIOPTERは、+0.5と+1.0のバージョンはそれぞれ489USドル、+2.0は589USドルで、Simmod Lens公式Webサイトで販売されている。
お手頃価格のスクリューインディオプター「95mm DIOPTER」
Simmod Lensスクリューインディオプター95mm DIOPTER(+0.5、+1、+2強度)は、シネレンズエレメントと同様のインデックスを持つプレミアムグレードのショットBK7ガラスを使用し、最高の公差で製造されているという。レンズの各面は、14層のマルチレジスタントナノコーティング(MRC)でコーティングされており、高品位ガラスとの組み合わせにより、高性能を持つディオプターを実現した。
リングは真鍮に電気メッキを施したプロ仕様。そのため、リングがレンズと干渉する可能性が低下。真鍮よりも柔らかいアルミ製のフィルターリングは、変形したり、汚れが付着したり、レンズのネジに引っかかったりする可能性がある。
ディオプターは前後に95mmのネジ山があり、フィルターを追加したり、スタッキングして持ち運ぶことが可能。また、Simmod Lensの特許であるSIMTrayフィルターアダプターに装着して、標準的な4×5.65ホルダーやマットボックスで使用することができる。SIMTrayは4mm厚のアルミニウム製で、フィルター(この場合はディオプター)を取り付けることができる95mmのねじ切りされたカットアウトがある。
装着の多様性と比較的軽量であることから、95mm DIOPTERは、中・小型のシネレンズや大半の写真用レンズに適している。
95mm DIOPTERは手頃な価格も特徴としており、+0.5と+1は149USドル、+2は189USドルでSimmod Lens公式Webサイトで販売されている。
アルミ製IDタグ、フェルトケース付属
4×5.65 DIOPTER、95mm DIOPTERともに、フィルター値が明確に表示されたベルクロ付きアルミニウムIDタグ付きのフェルトケースに収納されている。カメラアシスタントは、ガファーテープを使ったり、即席で視度を見分ける方法を検討する必要がない。