LiveU、オンサイトプロダクション用のソリューション発表メイン写真

LiveUは、スポーツやその他のイベントのオンサイトプロダクション向けのソリューションを発表した。LiveUが今回発表したソリューションを利用することで(イベント会場にて専用無線機器、アンテナ、ケーブル、インターネット回線の設置、配線が必要であった)従来型のオンサイトプロダクションと比べ、映像制作コストを低く抑えられる。現場から中継車へのE2Eでの映像伝送にボンディングモバイル回線を利用することで有線インターネット回線を用意する必要を省けるという。

LiveUが発表したオンサイトプロダクション向けソリューションは、LiveUの送信機と中継車に設置するモバイルレシーバーで構成されている。ライブ映像を送信機から中継車に伝送するにあたり有線インターネット回線の用意や複雑なネットワーク設定は必要ないとしている。

従来のオンサイトプロダクションの場合に必要とされた複雑な設定をすることなく、コストを抑えてオンサイトプロダクションを行うことが可能。LiveUが提供するLU-Linkクラウドサービスにより公衆インターネット回線を使ってライブ映像を中継車に伝送することが可能になるという。

ボンディング回線に対応したLiveU独自の映像伝送技術、LRT(LiveU Reliable Transport)を活用したLiveUのオンサイトプロダクション用ソリューションは様々なイベントの映像制作に活用可能としている。

DNA Studios LLCの社長、Sam Schrade氏は次のようにコメントしている。

このソリューションは様々な映像制作ユースケースの扉を開くことができます。私たちはアストロズ・ベースボール・パークでワイヤレスカメラ用にLiveUのソリューションを使用し、スタジアムの奥深くまでワイヤレスカメラを持ち込んで利用いたしました。

メジャーリーグのスタジアムでネットワーク回線のポートを開けることは不可能に近いので、セットアップが用意でポートワーディングを必要としないのは大きな利点です。無線周波数帯の空きが少なくなっている中、専用無線機器の利用が難しくなっておりLTE/5Gといったモバイル回線を使った映像制作ソリューションの重要性が高まっています。

LiveUのCPO(Chief Product Officer)であるGideon Gilboa氏は次のようにコメントしている。

昨今リモートプロダクションにて様々な映像制作を行うことが出来るようになっておりますが、依然オンサイトでの映像制作も行われております。私たちはリモートプロダクション(REMI)だけでなく中継車を用いたオンサイトプロダクションに関してもこれまでと違うより良い選択肢をお客様に提供したいと考えておりました。

LiveUのオンサイトプロダクションソリューションをご利用いただくことで、時間とコストの掛かるセットアップが必要なくなります。これにより現場にネットワークエンジニアを派遣したり、会場に必要な有線ネットワーク環境を手配するための労力が不要になり、その分の時間をケーブルの配線に縛られることなく、ファンに見せたい映像の撮影のプランニング等に費やすことが出来るようになります。このソリューションによって、これまでコストの関係でオンサイトプロダクションが出来なかったイベントにオンサイトプロダクションの扉を開くことも可能だと考えています。