Blackmagic Design導入事例:宗教メディアネットワーク「EWTN Hungary」の場合

Blackmagic Designによると、EWTN Hungaryが販売会社のMedia Networksの協力のもと、同ネットワークの変化を続けるニーズに応えるために、Blackmagic URSA Broadcast G2カメラおよびATEM 1 M/E Constellation HDライブプロダクションスイッチャーを基軸とした放送ワークフローを導入したという。

40年以上前に設立されたEWTN Global Catholic Networkは、世界有数の宗教メディアネットワークであるという。EWTNによる世界的なテレビチャンネルとラジオサービスは、複数の言語で、24時間365日、150ヵ国の4億世帯に配信されている。

Blackmagic Design導入事例:宗教メディアネットワーク「EWTN Hungary」の場合

ハンガリーのEWTN Hungaryは現在EWTNネットワークの一部として、ハンガリア語を話す300万世帯以上に放映されている。また、新しい信号伝送サービスプロバイダーとの提携を通じて、その範囲を拡大する計画があり、ハンガリーの地方部での放送を予定しているという。

視聴者の寄付のみで運営されているCatholic Televisionは、約500m2の施設でプログラムを制作しており、同施設はボイスオーバーとポッドキャスト用の3つのスタジオ、朝のマガジンスタイルのトーク番組専用のスタジオコントロール室から構成されている。

Blackmagic Design導入事例:宗教メディアネットワーク「EWTN Hungary」の場合

EWTN Hungaryのチューチ・ゾールターン氏は、次のようにコメントしている。

ゾールターン氏:放送レベルのコンテンツを低コストで制作できる施設を構築することが目的でした。それが達成できたので、今はBlackmagic Designの製品を制作のあらゆる面に使用しています。

制作チームは、6台のURSA Broadcast G2、Blackmagic URSA Viewfinder、キヤノンのB4ズームレンズをスタジオの2つのセットに配置して使用している。

信号の管理と配信には、マスターコントロール室にSmart Videohub 20×20ルーター、スタジオコントロール室にSmart Videohub 12G 40×40が設置され、これら2台は伝送回線で接続されている。

ゾールターン氏:2つのルーターで各スペースを同時に並行して使用できるようにし、またカメラの遠隔操作や通信などのメインのコントロールシステムをリンクすることで、最大限の柔軟性が得られています。

Blackmagic Design導入事例:宗教メディアネットワーク「EWTN Hungary」の場合

コントロール室の制御には、ATEM 1 M/E Constellation HDおよびATEM 1 M/E Advanced Panelがスタジオコントロール室に設置され、ハードウェアによるコントロールを行っている。

ゾールターン氏:6つのAUX出力をルーターとリファレンスモニターに接続できるので使い勝手が良く、ATEM Camera Control Panelを使用して遠隔操作を行っています。

スイッチャーのマルチビュー出力は、通常、カメラフィードに加え、プレビューとプログラム出力の表示に使用されている。Blackmagic MultiView 4が追加で接続され、残りの2つの画面を制作チームが使用できるようになっている。また、複数のHyperDeck Studio HD Pro放送デッキがプログラムの収録とビデオの再生に使用されている。

ゾールターン氏:Blackmagicが他のメーカーと異なる点は、製品が相互に円滑にリンクして機能する点ですね。また、同社の製品は使いやすさと操作性にも優れています。費用対効果に極めて優れており、制作のあらゆる面に対応できる高い技術を提供し、また、コンテンツの制作にあたって高い信頼性が得られるソリューションであると思います。

Blackmagic Design導入事例:宗教メディアネットワーク「EWTN Hungary」の場合