Blackmagic Designによると、制作会社LiveFRAMEが、Blackmagic URSA Broadcast G2カメラおよびATEM Constellation 8Kライブプロダクションスイッチャーを中心とするマルチカムワークフローを導入し、ソーシャルメディア配信用のコンテンツをすばやく納品することで、エレクトロニック・ミュージック・フェスティバルの「タイムワープ」をサポートしたという。
圧倒的なビジュアルとハイスペックな演出で知られるタイムワープが、4年ぶりにドイツのマンハイムで開催され、3万人の観客が世界最高峰のサウンドに酔いしれた。
LiveFRAMEのCEOであるクリストフ・パウリ氏は、次のようにコメントしている。
LiveFRAMEが制作したデリバラブルには、ARTE(西ヨーロッパの放送局)用のAdriatique DJセットのライブ配信や、同フェスティバルのYouTube、Facebook、Instagramチャンネル用の4つのダンスフロアからのコンテンツが含まれていた。
このため、チームにとっていくつかの課題が生じた。フェスティバルの会場からLiveFRAMEのモバイル施設にフィードをルーティングするには、2キロメートル以上の光ファイバーが必要だった。さらに、配信の内容やタイミングに関して、アーティストの許可が必要なことも、さらに状況を複雑にしていた。
また、メディアをタイムワープの編集チームに迅速に届けることも課題の一つであった。このソリューションとして、一連のHyperDeck Studio 4K Pro SSDレコーダーから、FTP経由でクライアントのメディアサーバーにファイルを転送し、エディターたちがすぐにアクセスできるようにしたという。
SDIから光ファイバー、光ファイバーからSDIの双方向で同時変換可能なMini Converter Optical Fiber 12Gを複数使用して、24のビデオ信号すべてを、LiveFRAMEのモバイルトラックに設置した2台のSmart Videohub 12G 40×40ルーターに送信した。
ワークフローの中心は、ATEM Constellation 8Kと、コントロール用のATEM 2M/E Advanced Panelであった。撮影には、複数のURSA Broadcast G2カメラが使用された。そのうちいくつかは、ATEM Camera Control Panelでリモートコントロールして、照明リグからステージを俯瞰で撮影した。