ソニー、FX6やVENICE 2の新ファームウェアアップデート発表メイン写真

ソニーは、 Cinema Lineのフルフレームカメラ「FX6」やCineAltaカメラ「VENICE 2」の新ファームウェアアップデートの近々リリースを発表した。

FX6バージョン4.0

FX6バージョン4.0では、シネマ撮影の機能を強化する。アナモフィックレンズのディスクイーズ機能やS&Qモードでのオートフォーカスなどの新機能を追加する。シネマ撮影の現場からのフィードバックで、FX6バージョン4.0では、1.3xおよび2.0x のオプションを備えたアナモフィックレンズのディスクイーズ機能が提供される。このモードでは、シネマ撮影者が HDMI出力映像とビューファインダーに表示される映像のディスクイーズ率を選択可能。

FX6バージョン4.0では、S&Qモードでのオートフォーカスのサポートも追加。S&Q(スロー&クイック)モードでは7fps以上でオートフォーカスが可能になる。

FX6バージョン4.0には、Cine EI Quickサポートも含まれており、FX30やFX3などのCinema Lineカメラと同じ制作ワークフローを提供する。ファイル名は、FX9、VENICE、VENICE 2などのハイエンドCineAltaカメラと同じになり、特にマルチカメラ設定でのワークフローが容易になるという。

VENICE 2バージョン 2.1

VENICE 2バージョン2.1では、イメージャのアスペクト比が3:2の場合のズーム機能が改善される。現在のZoom to Fit機能では 17:9の視野角の側面がカットされるため、予想よりも狭い角度になる。バージョン2.1では、フルフレームの3:2領域全体から16:9がクロップされるように改善された。さらに、3:2イメージャーモードの2.39:1に合わせてズームする機能も追加された。

VENICE 2バージョン 3.0

バージョン 3.0では、もっとも要望が多かった新しい外部フレームラインジェネレータツールをサポート。ソニーの新フレームラインジェネレーターにより、フレームライン生成のインポート/エクスポート機能が有効になる。さらに、バージョン3.0では高フレームレートモードが改善され、シネマ撮影者は2xアナモフィックレンズで90fpsの撮影ができるようになる。

また、50Hzでのフリッカー防止用に新しい33.333可変FPSを追加する機能も含まれている。

さらに、バージョン3.0では、成長するライブシネママルチカム市場でのVENICE 2の使用をさらに強化するための新機能が追加する。

バージョン 3.0では、ライブコンテンツ制作のためのペイントメニューとRM/RCPコントロールが改善され、RCP/RMペイントコントロールがオフの場合でも、彩度、肌のディテール、ホワイトバランス、シャッターの調整が追加される。バージョン3.0では、RCP/RMペイントコントロールがオンの場合に3D-LUTの選択も可能になる。

FX6バージョン4.0およびVENICE 2バージョン2.1ファームウェアのアップデートは、6月1日から4日までハリウッドのパラマウントのスタジオで開催されるCine Gear Expoの期間中に、ソニーのブースでプレビューされる。

FX6バージョン4.0およびVENICE 2バージョン 2.1アップデートは2023年夏、VENICE 2バージョン3.0は2024年初めに利用可能予定としている。