ソニーは、独立行政法人国立美術館 国立西洋美術館(以下、国立西洋美術館)の本館を使った3Dコンテンツ「ゆびさきでめぐる世界遺産-ぐるぐる国立西洋美術館-」を体験できる、ソニーの空間再現ディスプレイ「ELF-SR2」(以下、空間再現ディスプレイ)5台を、2023年7月4日から9月3日まで国立西洋美術館の本館エントランスにて展示する。

20世紀を代表する建築家の一人であるフランスの建築家ル・コルビュジエにより設計された国立西洋美術館は世界遺産に登録されている。今回の展示では、建物自体に歴史的かつ美術的な価値のある国立西洋美術館の本館を3Dレーザースキャナーで撮影した点群データと、フォトグラメトリ技術を使って制作した実在感のある3DCGを裸眼で見られる空間再現ディスプレイで鑑賞できる。

空間再現ディスプレイは、独自の高速ビジョンセンサーと視線認識技術により、画面を見る人の瞳の位置情報を把握し、立体映像をリアルタイムに生成して左右の目に届けるディスプレイ。国立西洋美術館の3DCGを空間再現ディスプレイで表示することにより、体験者は複雑な建物の空間構成を直観的に理解できるほか、本館内の通常は立ち入ることができないエリアを3Dメガネやヘッドセットを装着せずに裸眼のまま立体視でき、まるで目の前に建物が現れたかのような豊かな色彩と立体感を体験できる。

ソニーでは、美術館、博物館などの展示用途や教育分野での活用に加え、3DCG製作時やインダストリアルデザインレビューなどの制作用途、フォトグラメトリや点群データの再現など、今後も様々な分野で法人向け空間再現ディスプレイの活用を推進していく。