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ローランド株式会社は、音楽制作用の高品位なプラグイン音源やサービスを提供するクラウドベースのプラットフォーム「Roland Cloud」で、ゲーム実況配信などに活用できる、著作権フリーのBGMと効果音を提供するサブスクリプション・サービス「BGM CAST」を開始した。

BGM CASTは、「Roland Cloud」で著作権フリーのBGMをユーザーの選んだ「ムード」にあわせて自動的に選曲し、流し続けることができるサービス。多彩な著作権フリーBGMや効果音を使用した動画配信を手間なく実現するとしている。

ゲーミング・オーディオミキサー「BRIDGE CAST」に対応しており、視聴数や高評価数アップにつながる配信クオリティの向上させるという。

背景

近年、スマートフォンの高性能化のほか、さまざまなSNSや配信プラットフォームが登場したことで、動画投稿やライブ配信を誰でも気軽に行えるようになった。2020年以降のステイホーム期間を経て、そのトレンドはますます広がりを見せている。さらにサブスク、クリエイター支援サイト、投げ銭システムほか、動画や配信などのコンテンツで収益を得る方法も多数出現し、「クリエイターエコノミー」と呼ばれる市場規模は今後さらに拡大することが予想されている。

このような環境のなか、ライブ配信や動画制作を行うクリエイターから強く求められているのが「著作権フリーのBGMと効果音」だという。さまざまなコンテンツがあふれるなかで視聴数/高評価数を増やすには、コンテンツのクオリティを高め差別化を図ることが必要となり、BGMや効果音は動画の雰囲気づくりや抑揚づけ、演出に大きく役立つ。

しかし、配信プラットフォームによっては、BGMや効果音の著作権に関する手続きや判断が簡単ではない場合がある。意図的かそうでないかを問わず、著作権侵害とみなされてアカウントが停止されたり、動画が削除されてしまうケースも生じている。

「BGM CAST」の提供

ローランドでは、このような問題を解決する著作権フリーのBGMと効果音を、サブスクリプション・サービスを展開するプラットフォーム「Roland Cloud」を通じて、同社初のゲーミング・オーディオミキサー「BRIDGE CAST」のユーザー向けに提供開始する。

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「BGM CAST」アプリ画面イメージ

この新たなサービス「BGM CAST」は、「BRIDGE CAST」専用アプリから「Roland Cloud」の有償プランのいずれかに登録することで、数千曲のBGMと数百の効果音が利用できる。また、「Roland Account」に無料の会員登録すると、36曲のBGMと16種の効果音を使用できる。

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「BRIDGE CAST」

「BGM CAST」では、「EXCITING」や「COOL」などの6種類の「ムード」から好みのタイプを選ぶだけで、幅広いBGMの中からコンテンツの雰囲気に合わせた曲が自動で選ばれ再生される。BGMは、音楽生成AIの開発を行う「Amadeus Code」(アマデウスコード)社が提供する、世界最大級の楽曲データセット「MusicTGA-HR」によるクオリティの高い素材を使用している。

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「BGM CAST」効果音設定画面

また、効果音では、エア・ホーンなどの定番サウンドから「TR-808」「D-50」「ZENOLOGY」など、同社製品のサウンドを活用したユニークなものまで、幅広く提供する。

「BRIDGE CAST」システム・プログラム(Ver. 1.06)へのアップデートおよび「BRIDGE CAST」専用アプリのアップデート(Ver. 2.00)が必要。2023年7月18日時点において、「BGM CAST」は「BRIDGE CAST」専用アプリでのみで使用可能だが、今後他の同社製品についても「BGM CAST」への対応を予定している。