ハッセルブラッド、｢XCD 4/28P｣発表。ストリート写真用の軽量広角レンズ

ハッセルブラッドは、ストリート写真用の軽量広角レンズ｢XCD 4/28P｣を2023年9月中旬に発売する。希望小売価格は税込291,500円。

XCD 4/28P は、35mm判換算で22mm相当の焦点距離とF4.0の絞りを備えた広角レンズ。自然、街路、都市建築などの幅広いシーンを簡単に撮影可能。長さ43.5mm、重さ245gのXCD 4/28Pは、ハッセルブラッドXシステムの中で最も軽量かつ最小のレンズとしている。正確な光学設計を備えたポータブルレンズにより、写真家はシャッターをクリックするだけで世界を捉えることができるという。

XCD 4/28Pは、非球面レンズ2枚とEDレンズ1枚を含む8群9枚の光学構成を採用し、色分散を効果的に抑えながら優れた描写が可能。考え抜かれた配置により、レンズはコンパクトなサイズと高い性能を備え、1億画素の解像度要件を満たしているという。中心部から周辺部まで高精細かつ高解像でシャープな描写を実現し、画面全域で高い画質を実現できるとしている。

メタルレンズにはハッセルブラッドの「H」パターンが刻まれたフォーカスリングが特徴で、XCDシリーズレンズのデザインを反映しており、細部とクラフトマンシップに対するハッセルブラッドの継続的な献身が受け継がれている。

最短撮影距離22cm、倍率1:6で、花や料理などの豊かなクローズアップを手軽に撮影が可能。

XCD 4/28Pは、リニアステッピングモーターと、軽量で小型のフォーカシングレンズグループを搭載。X2D 100CのPDAFテクノロジーを併用すると、フォーカシングレンズグループが素早く合焦位置に到達し、正確に停止が可能。その結果、高速、正確、応答性の高いフォーカシングが実現できるという。

レンズの小型ながら強力なリーフシャッターは、すべてのシャッタースピードでのフラッシュ同調撮影をサポート。最大 1/4000 秒のフラッシュ同調が可能だという。

現在、ハッセルブラッドXCDレンズシリーズには、VシリーズとPシリーズの 2 つをラインアップしている。Pシリーズは、日常の撮影ニーズを満たすエントリーレベルの薄型軽量レンズで構成。Pシリーズ レンズは X2Dと連携して、旅行する写真家にさらに多くの撮影の可能性を提供しているという。

Vシリーズは光学性能と操作体験に重点を置いて構成。レンズの口径が大きくなり、より顕著な背景のぼかし効果が得られるという。また、被写界深度スケール、距離スケール、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り替えられるフォーカスリング、カスタマイズ可能なコントロールリングも備えている。Vシリーズには現在、XCD 2,5/38V、XCD 2,5/55V、および XCD 2,5/90Vをラインナップしている。