キヤノン、「RF PRIME」シリーズ7種発売。RFマウントの純正シネマプライムレンズ初登場

キヤノンは、シネマプライムレンズ「RF PRIME」シリーズを発売する。価格はオープン。市場実勢価格は税込66万円前後。発売時期は以下の通り。

キヤノンは、EFマウントの「PRIME」、PLマウントの「Sumire Prime」にRFマウントのRF PRIMEシリーズを追加する。「EOS R5 C」や「EOS C70」では、純正マウントアダプターを使用してEFレンズの機能をRFマウント搭載のカメラへ伝達可能としていたが、RF PRIMEシリーズの登場によってそのままカメラに直接装着が可能。高い堅牢性や信頼性を実現できるという。

また、EFマウントのPRIMEシリーズではEOSレンズの通信で倍率色収差補正や周辺光量補正、デュアルピクセルフォーカスガイドなどのレンズデータをやり取りしていたが、RF PRIMEシリーズではそれらの継承に加えて動画撮影時のレンズ特性に合わせた湾曲収差補正に対応するという。

イメージサークルは、35mmフルサイズ/ラージフォーマットカメラに対応。浅い被写界深度でボケ味を活かした印象的な映像撮影を実現可能としている。EF PRIMEレンズシリーズと同等、8K4Kカメラに対応して広角性能を持つほか、EFのシネマレンズ全シリーズで共通の肌色がきれいに見えるわずかな暖色系の色味を特徴としている。EF PRIMEにRF PRIMEを追加しても統一された色味を実現できるとしている。

映像描画では、PRIMEレンズならではの明るいＴ値と多枚数絞り羽根により、開放から最小絞りまで円形に近い自然なボケ表現を可能としている。低照度の撮影現場や照明レスでも明るい撮影ができるという。被写界深度の深い超広角レンズでも立体感のあるボケ表現を可能としている。フォーカスブリージングの抑制にも対応しており、フォーカス調整した際の画面変動の抑制も可能としている。11枚羽根を採用しており、ボケ味のきれいなシネマレンズとして利用できるという。

キヤノンのPRIMEレンズではEF PRIMEレンズとSumire Primeでは異なるルックを特徴としていたが、RF PRIMEシリーズはEF PRIMEレンズのルックを継承。比較的ピークが分かりやすい、切れの良さをもったPRIMEレンズとしている。

キヤノンのPRIMEレンズシリーズ共通設計により、ギア位置/全長/フロント径/フィルター径/回転角を統一。レンズ交換後もマットボックスや操作アクセサリーがそのまま使用可能。またフォーカス・アイリス回転角は、EFシネマレンズのPRIMEレンズシリーズEF/PLマウントと同じ回転角を採用。EF/PLマウントのPRIMEレンズと同じ操作感でフォーカスとアイリスの操作を可能としている。