ブラックマジックデザイン、「ATEM 1 M/E Advanced Panel 20」および「30」発表メイン写真

Blackmagic Designは、ATEM Constellation HDおよび4Kスイッチャーの全機能にアクセスできる、2つの新しいハードウェアコントロールパネルを2023年10月に発売する。

ATEM Advanced Panelシリーズは膨大なコントロールを搭載しており、より複雑なエフェクトをセットアップできるため、ATEM Constellationの能力を存分に発揮できるという。また、放送品質のボタンやノブ、Tバーフェーダーを使用して、スイッチャーのあらゆる機能に同時にアクセスできるので作業効率が上がるとしている。

ATEM Advanced Panelシリーズは、業界標準の馴染みやすいM/Eスタイルのレイアウトを採用。各パネルには、メニュー用のLCD、ライトの色をカスタマイズできる高品質のボタン、DVEジョイスティックおよびTバーフェーダーを搭載。M/Eボタン列に内蔵されたLCDは、入力ボタンのラベルを動的に表示。新しい「1 M/E Advanced Panel 20」は、20個の入力ボタンと2つのシステムコントロールLCDを搭載。より多くの信号に対応できる「1 M/E Advanced Panel 30」は、30個の入力ボタンと3つのシステムコントロールLCDを搭載している。さらに両モデルが4つのアップストリームキーヤー、4つのダウンストリームキーヤーおよび4列のM/Eをコントロールできるボタンを搭載。

ブラックマジックデザイン、「ATEM 1 M/E Advanced Panel 20」および「30」発表説明写真
ATEM 1 M/E Advanced Panel 20

ATEM Constellationは、最も高度なライブスイッチング・ワークフローに対応できるよう設計されている。ATEM Constellationは、個別のプログラム/プレビューバスを内蔵しており、ユーザーはそれらを使用してソースをすばやく正確に切り替えられる。

トランジションタイプを選択する際は、システムコントロールLCDに該当のトランジションのオプションが表示されるため、複雑なメニューをナビゲートせずにパラメーターを調整できる。すべて瞬時に使用可能だ。スイッチングは複数の方法で実行できる。プログラムバスで直接カットすることも可能。ATEM Advanced Panelでは、必要なコントロールを使用して、あらゆるトランジションタイプにすばやくアクセスできるという。

ATEMスイッチャーでは、多くのトランジションスタイルを使用できる。SMPTE標準ワイプも搭載。ワイプの境界線をソフトにすることで得られるトランジションは、シンプルなクロスディゾルブと比較してエキサイティングだという。ディップトランジションでは、カラーディップエフェクトを作成できるが、あらゆるビデオをディップソースとして使用できるので、画期的なエフェクトを作成できる。DVEトランジションでは、DVEを使用してフォアグラウンドイメージ全体が動くような面白いトランジションを作成できる。Tバーフェーダーを使ってマニュアルでトランジションの位置を動かし、完全にコントロール可能。

ワイプトランジションは、パラメーターを使用してエキサイティングなエフェクトにパワーアップできる。LCDで直接ワイプパラメーターを選択できるが、プロダクションスタイルに適した様々なカスタマイズを加えることも可能。また、専用のジョイスティックで、ワイプパターンの位置を正確に設定することもできる。

ATEM Advanced Panelに搭載されたジョイスティックは、ピクチャー・イン・ピクチャーエフェクト用にDVEの位置を設定するのに最適としている。また、ソフトノブやLCDメニューを使用して、DVEの位置やサイズ、そして照明、ドロップシャドウなど、その他のDVE機能も調整できる。DVEは、フレーム内にグラフィックスを飛びこませる設定にしたり、事前にプログラムされたプッシュやスクイーズのトランジションを選択したりできるという。

人間工学に基づいて設計されたTバーがライブパフォーマンスの一役を担い、完璧なトランジションを可能にする。ライブイベントの盛り上がりに合わせて、トランジションをカメラマンや出演者と完璧に同調するように調整する必要がある場合がある。ATEM Constellationはパフォーマンスの一部であり、プロダクションの進行に応じて指揮者のようにムードを盛り上げるという。

ジョイスティックでは、素材を画面上で動かすことができる。完全な3軸コントロールで、ワイプパターンのX、Y、Z軸の位置や、ATEM ConstellationのDVEの位置をコントロール可能。ジョイスティックでのDVEコントロールは、ビデオにライブ映像を重ねる際に最適としている。サイズの調整、上下左右のポジショニングを行って、完璧なピクチャー・イン・ピクチャー・エフェクトを実現可能。ジョイスティックでDVEを動かして、開始と終了のキーフレームにおけるDVEの位置を設定し、独自のアニメーションDVEを作成することもできる。

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ATEM 1 M/E Advanced Panel 20

各システムコントロールLCDには、各機能に直接アクセスできるボタンを備えたキーパッドと、ソフトノブ、ボタンが搭載されている。キーヤー、トランジション選択、DVE、カラージェネレーター、そしてスイッチャーのビデオフォーマット、マルチビュー設定、入力ボタンの再マッピングなどの、何百ものスイッチャーパラメーターに対応。10個の個別のパネル設定を保存・呼び出しが可能で、パネルに保存しておけるという。

ATEM Advanced Panelのもうひとつの利点は、マクロを内蔵していることとしている。カスタムマクロを簡単に記録でき、ボタンを押すだけでトリガーして再生できる。スイッチングを行うハードウェアパネルからマクロを操作できるため、コンピューターを使用する必要はない。各マクロボタンで異なるマクロをトリガーするよう設定でき、ボタンの下にあるLCDで、各ボタンに割り当てられているマクロが確認できる。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ATEM 1 M/E Advanced Panelの新モデルを発表できるのはエキサイティングです。これらの新モデルでは、より大きな2 M/Eおよび4 M/Eパネルと同じエレガントなデザインで、最大30の個別入力および4つのミックスエフェクト列を使用して、ATEM Constellationを完全にコントロールできます。

内蔵LCD、動的なボタンラベリング、カスタマイズ可能なカラー、膨大な数のコントロールが、これらのパネルを全く新しいレベルに引き上げます。これらの新モデルによって、全く新しいレベルのプロ仕様放送コントロールを備えたコンパクトなテレビスタジオを皆様に提供できると考えています。

ブラックマジックデザイン、「ATEM 1 M/E Advanced Panel 20」および「30」発表説明写真
ATEM 1 M/E Advanced Panel 30