グラスバレー株式会社は、ノンリニアビデオ編集ソフトウェアEDIUSの最新バージョン「EDIUS 11」を発売する。EDIUS 11 Proの標準価格は、税込65,780円。

EDIUS 11は2023年10月11日、EDIUS 11 Broadcastを搭載したターンキー製品は2024年第一四半期以降に出荷を開始する予定だ。

EDIUS 11は、2023年9月15日よりオランダ・アムステルダムで開催される「International Broadcasting Convention(IBC)」のグラスバレーブース(Stand 9-A01)にて展示する。

また、EDIUS 11は、用途別にさまざまなラインナップを用意。一般ユーザー向けのEDIUS 11 Proや学生・教育機関向けのEDIUS 11 Pro アカデミック版に加え、放送局向けに特別に設計されたEDIUS 11 Broadcastを販売する。

※EDIUS 11 Proへのアップグレードは、EDIUS 2からEDIUS X、EDIUS Neoまでのアカデミック版を除く全ての製品が対象となる。
※2023年9月15日から2023年10月31日までにEDIUS Xを購入し、所定の申込手続きをした場合、EDIUS 11へ無償アップグレードされる。

EDIUS 11

EDIUS 11は、ビデオ編集をより効率的かつ表現豊かにする新機能を搭載。また、新設計されたMync 11を活用することで、EDIUSプロジェクト・シーケンスなど様々なコンテンツの集中管理を可能にする。

さらに、新しく発表されたChorus Hub 11 Serverの導入により、複数のEDIUSクライアントにまたがる全てのコンテンツのシェアリングを行い、真のグループクリエイティブを実現できるという。

グラスバレー株式会社の代表取締役である竹内克志氏は以下のようにコメントしている。

EDIUS の最新バージョンは、先進のChorus Hubアーキテクチャにより、次世代のクリエイターに革命をもたらします。数々の新機能による映像制作の進化に加え、ユーザーエクスペリエンスの向上により、より使いやすく快適な操作を実現しました。Chorus Hub 11 Server の追加とMync 11との強力な統合により、EDIUSは現在、そして将来にわたってクラフト・エディターのために確固たる地位を築きます。

EDIUS 11は、放送局や報道機関をはじめ、官公庁・企業プロダクション・独立系映画製作者・映像クリエイター・映像愛好家まで、業界全体で使用されている理想的なビデオ編集ソフトウェア「EDIUS」の最新アップデートである。

新機能

  • 調整クリップ
  • SNS用の目的別エクスポートプリセット
  • Myncウィンドウ
  • Myncを起点としたEDIUSクイックスタート
  • Sony XAVC Hサポート
  • HEIFサポート
  • OFXプラグイン ネイティブサポート
  • サードパーティーハードウェアサポート アップデート
  • 新ボーナスコンテンツプラグインパック(タイトラー、オーディオ編集、オーディオフィルター、ビデオフィルター/トランジション)
  • 【近日公開予定】GPUを活用した汎用 H.264/265デコード

なお、放送局専用のエディションとして開発されたEDIUS 11 Broadcastも発表した(日本国内ではターンキーのみにプリインストール予定)。

Mync 11

Mync 11は、高度なコンテンツ管理機能とビデオ制作のための新しいユーザーエクスペリエンスをユーザーに提供。迅速かつ容易にビデオ編集を行うための新機能やビデオコンテンツを多角的に捉えたマネジメント機能を多数搭載。

Myncは、デジタルフォトグラファー・Webコンテンツ制作者・ビデオ編集の初心者向けに設計されており、よりシンプルなユーザーインターフェイスを備えている。

Mync 11は、EDIUS 11に無料で付属している。

新機能

  • EDIUSプロジェクト/タイムラインシーケンスの管理
  • 様々なクリップ管理(In/Out点、マーカー、コメントマーカー、クリップカラーなど)
  • エンコード(プリセットベース)
  • ジョブモニター

Chorus Hub 11

Chorus Hub 11 Severは、次世代クリエイティブの効率化と様々なテクノロジーとのコラボレーションを実現するために開発された。「It’s time to create」をテーマに、未来の革新的なサービスへの架け橋となる。

Chorus Hub 11 Serverは、グループクリエイティブの中心に位置し、複数のEDIUS 11クライアント、Mync 11、Render Engine端末を接続。プロジェクトに情報やコンテンツが追加されると、全てのEDIUSクライアントとシームレスに同期を行う。この特徴により、1つのプロジェクトを複数のエディターで効率的に作業を続けることが可能。

Chorus Hub 11 ServerとEDIUS 11クライアントは、オンプレミスでもクラウドでも利用ができる。

Chorus Hubのソフトウェア開発キット(SDK)を活用することで、例えば、ビデオ・オーディオ解析による自動タグ付けや音声解析テキスト変換などのクラウドサービスとの連携もできる。

新機能

  • 複数のEDIUSクライアント間でEDIUSプロジェクトとコンテンツを共有