パナソニック コネクト株式会社は、AC100Vに対応した次世代型1チップ DLPプロジェクター「PT-REQ15JLB/REZ15JLB」を、開発する。本製品の発売は、2024年度第1四半期を予定している。

開発背景

没入空間を楽しむイベントや施設が続々と登場する中、ユーザーからの要望は、施設の運用を止めない安心・安全な設計で、明るく高画質な映像を出すことだけでなく、コンパクトでさらに効率的な性能を求める声へと変化している。

そこで今回、1チップ DLPプロジェクターで、15,000lmの明るさを実現する「PT-REQ15JLB/REZ15JLB」を新たに開発した。

本製品は、AC100V対応のため、イベントをはじめとする、AC200V非対応の現場でも電気工事が不要となり、現場作業のさらなる効率化につながるという。

今年発表した「REQ12/REZ12シリーズ」に本製品が加わることで、高輝度モデルのラインナップを拡充し、お客様の多様な映像表現ニーズに対応する。

主な特長

思い描いた映像空間を現実のものに

PT-REQ15JLBは、同社独自の「クワッドピクセルドライブ」技術により、高精細な4K解像度を実現。

2K/240Hzの滑らかなコンテンツ再生は、シミュレーションやeSports大会などで実力を発揮する。

また、専用ソフトウェア「ET-SWR10」と連携することで、人や物の動きを追従して映像を映す動体プロジェクションマッピングも可能。

独自のカラーホイール機構で赤純度を高める「リッチカラーエンハンサー」や、進化した「ダイナミックコントラスト」でさらに美しく臨場感ある映像を届ける。

黒レベル補正は、境界をポイント単位で細かく変形でき、スクリーン形状に左右されず、一体感ある演出が可能。

手間要らずのワークフローと高い拡張性

スムーズなワークフローを実現するため、機能やオプション、インターフェースを拡充。

レンズシフト範囲を広げ、電動での周辺フォーカス調整も可能になった新レンズに加え、AC100V電源で15,000lmの映像を投写できることから、大変だったAC200Vのための電源工事が不要。

さらに「幾何学歪補正・設置調整ソフトウェア」の機能を拡張するアップグレードキットは標準で適用済みのため購入が不要。

ユーザーイメージ登録機能、NFC機能などを活用すれば、設置・調整の大幅なワークフローの改善が可能。

また、Intel SDM規格のファンクションボードに対応することで拡張性を持たせた。

厳しい環境に強い高信頼メンテナンスフリー設計

IEC規格 60529/JIS C0920 IP5X(防塵形)に準拠した光学エンジン・レーザー光源モジュールを搭載し、フィルターレスの20,000時間メンテナンスフリー運用を実現。

上位モデルで培った液体冷却システムとの融合により、高温・多塵などの悪環境下でも安全運用を可能にする。

光源トラブル時の輝度低下を最小化する「マルチレーザードライブエンジン」や、信号不具合時のダウンタイムを防ぐ「バックアップ入力」機能も搭載。

幾重にもわたる冗長設計で、失敗できないエンターテインメントでの使用を支える。

仕様(暫定)

  • PT-REQ15JLB:光出力15,000lm、解像度 4K(3,840×2,400ドット)
  • PT-REZ15JLB:光出力15,000lm、解像度 WUXGA(1,920×1,200ドット)