ソニーは、35mmフルサイズ対応α(Alpha)Eマウントレンズとして、最軽量の300mm開放F値2.8の大口径望遠単焦点レンズGマスター「FE 300mm F2.8 GM OSS」を2024年2月2日に発売する。希望小売価格はオープン。
本レンズは、Gマスターならではの高い描写性能と高速・高精度なAF、約1,470g(三脚座除く)という軽量設計かつ優れた重量バランスにより、動きの激しいスポーツや俊敏な動物などの躍動的かつ決定的な瞬間をシャープに捉えることが可能。同時発表した「α9 III」と組み合わせることで、最高120コマ/秒のAF/AE追随高速連写が可能。複雑な動きでスピードに緩急のある被写体でも高精度に追随し、シャッターチャンスを逃さないとしている。
また、別売りのテレコンバーターにも対応し、最大600mm(APS-Cカメラ装着時は900mm相当)の望遠域での撮影に対応。焦点距離400mm/600mmの望遠単焦点レンズに、300mmの本レンズが加わることで、プロフェッショナルやハイアマチュアフォトグラファーの幅広いニーズと撮影環境を支えるとしている。
主な特長は以下の通り。
高い解像性能と美しいぼけ描写で決定的な瞬間を捉えるGマスター望遠レンズ
ソニーの最先端技術を投入し、Gマスターならではの高い解像性能と被写体を際立たせる美しいぼけ描写で、スポーツや報道、イベント、野生動物の撮影など決定的な瞬間を鮮明に捉えることが可能。効果的に配置されたスーパーED(特殊低分散)ガラス3枚とEDガラス1枚が色収差を抑制し、画面全域で高い解像度とコントラストを実現しているという。
高性能AFと最高約120コマ/秒のAE/AF追随高速連写
最新のXD(extreme dynamic)リニアモーター2基と制御アルゴリズムの組み合わせにより、高速・高精度かつ低振動なAF性能を備えている。同時発表したα9 IIIと組み合わせることで、最高120コマ/秒のAF/AE追随高速連写が可能。これにより、スポーツや動物など被写体の動きが高速なシーンや、イベントなどで被写体の動きが不規則なシーンの撮影においても、一瞬のチャンスを逃さず躍動感のある被写体を切り取りを可能としている。別売りのテレコンバーターを装着した場合でも高いAF性能を発揮できるという。
プロフェッショナルの撮影を支える快適な操作性と高い信頼性
内部の鏡筒にはマグネシウム合金製部品を採用し、高い堅牢性と軽量化を両立。最軽量の約1,470g(三脚座除く)の本レンズは重量バランスにも配慮した設計だという。鏡筒前方が重くなり過ぎない重量バランスで安定性が高く、手持ち撮影時でも俊敏かつ正確なパンニング(横方向の旋回)を可能としている。また、フレーミングの安定性を重視し手ブレ補正のアルゴリズムを最適化したMODE3などにより、決定的な場面を的確に捉えることができるという。
なお、同時発表のα9 IIIとの組み合わせでは、本レンズのファンクションリングに、フォーカスを任意の位置に瞬時に合わせられる「プリセットフォーカス」機能を割り当てることが可能。さらに、カメラ本体から好みの機能を割り当てられるフォーカスホールドボタンを4か所に配置するなど、プロフェッショナルの撮影を支える快適な操作性を備えているという。