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キヤノンのVR(Virtual Reality:仮想現実)映像撮影用レンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」が、香港デザインセンターが主催する「2023年アジアデザイン賞(DFA Design for Asia Awards 2023)」において、銅賞を受賞した。

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「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」特徴的なデザインのレンズ正面(EOS R5装着時)

今回銅賞を受賞した「RF5.2 mm F2.8 L DUAL FISHEYE」は、2つの魚眼レンズを備え、左右の視差を利用した3Dの180度VR映像を撮影することができるレンズだ。2眼レンズそれぞれから入射する光を単一のCMOSセンサーを通じて記録できるため、撮影前のカメラ位置の調整や同期設定、撮影後に映像をつなぎ合わせる作業が不要となり、映像制作ワークフローを効率化するという。

レンズの正面は、プロやハイアマチュアユーザーが使用する機材にふさわしい信頼性と剛性感を表現しているという。四隅を適度に角ばらせた造形と、映像への映り込みを避けるために中央部分にへこみをもたせた特徴的なデザインが採用されている。レンズの背面は、人間工学に基づいたデザインにより、極限まで根元をスリム化して、カメラのグリップがしっかり握れる空間を確保。また、マニュアルフォーカスリングのエッジにまで溝をつけることで、映り込みを避けた背面からの操作でも的確なピント調整が行える。

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「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」グリップをしっかり握れるスペースを確保したレンズ形状(EOS R5 C装着時)

キヤノンは2013年よりアジアデザイン賞へ応募しており、今回で10回目の受賞。これまでに次世代のイメージングシステム「EOS Rシステム」や映像制作機器「CINEMA EOS SYSTEM」、ビデオカメラ、カメラ、交換レンズといった製品で受賞している。