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キヤノンマーケティングジャパン(以下:キヤノンMJ)は、キヤノンUSAが開発した、ビデオ会議ソリューション「AMLOS」の日本国内でのテストマーケティングを開始する。

国内展示会への出展やユーザーヒアリングを通じた顧客ニーズの調査を踏まえ、2024年の日本国内での販売開始を目指すとしている。キヤノンが培ってきた光学・画像処理技術を生かしたAMLOSにより、オンラインビデオコミュニケーション市場に新たなソリューションを提供する。

リモート勤務が普及した一方で、何気ない雑談の中からアイデアが生まれるといった密接なコミュニケーションができるオフィス勤務の利点も見直され、オフィス勤務とリモート勤務を組み合わせた柔軟な働き方が浸透してきているという。しかし、オフィス勤務者とリモート勤務者が混在するオンライン会議シーンでは、画面越しのリモート勤務者が得られる情報が限られ、オフィス勤務者との情報格差が生じてしまうといった課題がある。

「AMLOS(Activate My Line of Sight)」は、「SINGLE・SIMPLE・SEAMLESS」をコンセプトに開発された。職場に設置されたカメラ1台でオンライン会議に参加するリモート勤務者に複数の視点を提供できるビデオ会議ソリューションだ。まるで同じ会議室にいるかのような臨場感の高いオンライン会議を実現し、チーム内のコラボレーションを豊かにするとしている。

※ キヤノン製の屋内向け4K PTZ リモートカメラに対応。対応機種は今後拡充予定

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1台のカメラから複数のストリーム映像を同時生成

職場に設置した1台のカメラから、プレゼンター、ホワイトボード、会議室全体、注目して欲しい視点など、複数のフルHD映像を同時配信できる。リモート参加者は、プレゼンターの表情、ホワイトボードの内容、会議室内の状況、貼り紙や机上の小物、指定した特定領域などから、最大3つを自由に選択・拡大でき、画面越しでも複数視点で会議に参加可能だ。

加えて、画像処理により斜めに配置したホワイトボードでも補正して正対で表示し、ホワイトボードの前に映り込んだ人物等の映り込みの除去を行うことで、リモート参加者はホワイトボードに描かれたイラストや文字などを鮮明に確認できる。

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ハンドジェスチャーによる直感的な操作性

職場に設置されたカメラにむかって特定のハンドジェスチャーをすることで、プレゼンターは注目して欲しい視点の設定、対象のズームインなどのカメラ操作が可能。また、リモート参加者はドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で視点を切り替えることができる。

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Microsoft Teams などの既存会議システムとの連携

マイクロソフト社が提供するビデオ会議ツール「Microsoft Teams」やクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」との連携を実現。会議主催者は使い慣れたビデオ会議ツールを使いながら、リモート参加者に複数の視点を提供する。また、リモート参加者は専用ソフトのダウンロードなどを必要とせず、主催者から送付された会議URLにアクセスするだけで複数視点での会議視聴できる。

AMLOS対応する 4K PTZ リモートカメラについて

AMLOSには、キヤノン製 4K PTZ(パン、チルト、ズーム対応)リモートカメラ「CR-N500/CR-N300/CR-N100」が対応する。

CR-N500/CR-N300/CR-N100」は、業務用ビデオカメラ同等の4K高画質映像が撮影でき、優れた光学ズームと広い視野角を備えたレンズ、高精度なパン・チルト駆動機構を備え、スムーズなPTZ動作を実現している。複数視点で高画質な映像を切り出せる4K映像の撮影や、スムーズなPTZ動作によるカメラ操作など、AMLOSの機能を十分に発揮することができる。

Inter BEE 2023でMLOS展示

キヤノンMJは、キヤノン株式会社と共同で、2023年11月15~17日に幕張メッセで開催さ れる「Inter BEE 2023」に出展し、AMLOSを体験できるブースを用意している。