Blackmagic Designによると、オーストラリアのソーシャルファースト・ニュースサービスである「The Daily Aus」が、Blackmagic URSA BroadcastカメラやBlackmagic Cameraアプリを始めとする多数のBlackmagic Design製品を用いて、2023年10月14日に行われた「ボイス」国民投票における洞察に富んだ報道を行ったという。これには、この投票に関わる問題を扱った9分の短編3本も含まれる。
3話にわたる綿密な報道は、The Daily Ausのビデオ主任であるジョー・キーリー氏が指揮を執り、URSA Broadcastがメインのカメラとして使用され、Blackmagic Cameraアプリを搭載したiPhoneで追加ショットの撮影が行われた。
この画期的なセットアップは、「ボイス」国民投票の影響を最も強く受ける都市から遠く離れたコミュニティの声のニュアンスを伝える上で極めて重要な役割を果たした。合計9時間半におよぶフッテージは、様々な観点から「ボイス」国民投票が及ぼす重大な影響を映し出した約30分間の視聴者の心をつかむ映像となった。
オーストラリア全土を駆け巡ったこの取材において、すばやくセットアップでき、機動力があることが重要だったため、URSA Broadcastはキーリー氏の心強いパートナーとして活躍した。同カメラの堅牢性は、焼け付くような気温や埃から容赦ない強風まで、過酷な天候で威力を発揮した。特に、オーストラリア北西部の観光客で溢れかえる美しい岬での撮影で役立ったという。
URSA BroadcastとBlackmagic Cameraアプリを搭載したiPhoneの相乗効果により、同氏は臨機応変に撮影した追加ショットとURSA Broadcastによる高品質なショットの間のギャップを埋めることができた。このシリーズはDaVinci Resolve Studioでカラーグレーディングされ、両方の機器からのフッテージの調和を取る上でMagic Maskが重要な役割を果たし、視覚面で一貫性がある映像が実現した。
キーリー氏は、次のようにコメントしている。
キーリー氏:URSA Broadcastのおかげで、ジャーナリストのトム・クロウリーと共に、フットワーク軽くオーストラリア中を駆け回ることができました。ほとんどの場合、カメラと一脚だけで取材に出かけました。必要なものすべてがカメラ自体に組み込まれているので、安心して作業できます。NDフィルターやスペアのバッテリー、メディアカードが足りなくなるかもしれないということを考えずに済みます。私は必要なショットを撮影することに集中でき、トムはインタビューを取り回し、カメラに向かって物語を伝えることに集中できました。
URSA Broadcastからのフッテージは美しく、最適とは言えない状況でシネマライクな映像を撮影できます。急にこの大掛かりなプロジェクトを手がけることになりましたが、大変活躍してくれました。
Blackmagic Cameraアプリは、このプロジェクトで大変重宝しました。追加ショットの撮影用のカメラとしてiPhoneを使用することができました。フレームレート、ISO、ホワイトバランスを調整できるので、iPhoneでとても高い品質のフッテージが得られました。
また、Apple LogはResolveでカメラのマッチングを行う上で、グレーディングを非常に簡単に調整できました。Blackmagicの他のカメラと同じインターフェースであるため、とても楽に作業でき、セットアップする時間があまりない際に時間を節約でき、一発勝負で撮影する必要があった時に役立ちました。
URSA Broadcastでは、雑多な周辺機器を持ち運ぶ必要がなく、カメラだけを持って行ける点を非常に気に入っています。人里離れた奥地を長時間にわたって運転している際に、絶景や素晴らしい瞬間を見つけた場合に、車を停めて1分以内に撮影を始めたということが何度もありました。
肩に乗せてロケで撮影している場合は、必要なものすべてがカメラに搭載されていたので、報道におけるスーパーパワーを得たように感じました。携帯電話のBlackmagic Cameraアプリと組み合わせることで、限られた予算でありながらマルチカムで撮影でき、「ボイス」国民投票に関する当シリーズ用に美しい映像を得ることができました。