vMixは、ビデオミキシングソフトウェア「vMix」のアップデートを発表した。同社ウェブサイトからダウンロード可能。
公開されたvMix 27のアップデート内容は以下のとおり。
Zoomミーティング
- vMixはZoomミーティングの参加者となり、最大1080p HDの参加者全員の生のビデオとオーディオフィードにアクセスできる
- vMix HDでは一度に最大1人の参加者を表示でき、4K、Pro、MaxエディションではZoomプランとインターネットが許す限り多くの参加者を表示できる
- 各Zoom入力に参加者を割り当て、必要に応じてカメラと共有を動的に切り替え可能
- 無料のZoomプランでは参加者1人あたり360pまで、有料のZoomプランでは1080pまで対応可能。詳細はZoomのウェブサイト参照
- 別途プラグインが必要で、https://www.vmix.com/zoomplugindownload からダウンロード可
- OnZoomActiveSpeaker、OnZoomActiveSpeakerWhileInOutput、OnZoomActiveSpeakerSelfを含むZoomの新しいトリガー
RTMPストリーミングにおけるAV1とHEVCのサポート
- これらのビデオ圧縮フォーマットは、H.264と同じビットレートでより高い品質を提供し、特定のストリーミングプロバイダーによってサポートされている(現在はYouTube Live)。
- AV1には、NVIDIA GeForce 4050以上が必要。HEVCにはNVIDIA GeForce 2050シリーズ以上のGPUが必要
新しいレイヤーデザイナー
- 入力設定-レイヤータブで、GT DESIGNERに似たインターフェイスでレイヤーのサイズ設定、位置決め、整列が可能になった
- 移動、クロップ、ボーダーの3つのモードが含まれており、各レイヤーをピクセル単位で微調整できる
- レイヤーは、現在選択されているセーフエリア内の他のレイヤーやグリッドラインに簡単に合わせることができる
- 調整の取り消し/やり直しが可能
- ボーダーアニメーションが改善され、マージ時のボーダーのダイナミックな調整が可能になった(ボーダーの太さと色が同じ場合)
オーディオバスマネージャーと新しいオーディオ機能
- ハンバーガーメニューから利用可能な新しいオーディオバスマネージャーから、各入力に個別にプリフェーダーリッスントグルを追加、オーディオメーターをプリ/ポストフェーダーに設定可能
- 各入力に新しいバス・ミキサーを追加し、バスごとに異なるボリュームを選択可能
4つの外部出力
- 実験的な新機能。非常に強力なコンピュータと適切なキャプチャカードが必要だがが、vMix MAX、4K、PROのvMix 27で利用可
150以上の新しいショートカット
- Loop、SoloAllOff、SoloPFL、SoloPFLOn、SoloPFLOff
- SetVolumeBusMixer、SetVolumeBusMixerM-G、SetVolumeChannelMixer1-16
- フレーム遅延(SetFrameDelay)
- SetLayerAnimated、SwapLayerAnimated
- SetLayer*Zoom, SetLayer*PanX, SetLayer*PanY, SetLayer*X, SetLayer*Y, SetLayer*Width, SetLayer*Height, SetLayer*Rectangle, SetLayer*CropX1, SetLayer*CropX2, SetLayer*CropY1, SetLayerCrop*Y2, SetLayer*Crop
- Effect*On、Effect*Off、Effect、SetEffect*Strength
- SetCCLiftY、SetCCGammaY、SetCCGainY
- リプレイスクロール選択イベント
- もとに戻す
ストリーム・デッキ+のサポート
- ダイヤルとタッチスクリーンのタップをショートカットに割り当てられるようになった
- カラーコレクションなど、多くのショートカットがダイヤルと自動的に連動するように更新
- 最新のvMix for Stream Deckプラグイン(v1.4)をStream Deckストアからインストールする必要がある
その他の機能
- ウェブブラウザの入力Chromiumバージョンをバージョン115に更新
- NDIをバージョン5.6にアップデート
- MF(メディアファウンデーション)ドライバーによるOBSBotサポートを追加
- ストリーミング先のドロップダウンにCastrを追加
- vMixおよび関連アプリを.NET Framework 4.8に移行(カスタムXAMLはvMix 24で正式に非推奨となったため、正常に動作しなくなる可能性あり)
- ユーザーインターフェイスで高DPIディスプレイをデフォルトでサポートするようになった
- ローカルデスクトップキャプチャでWindowsをキャプチャする際のパフォーマンスが向上
- WindowsGraphicsCaptureメソッドでWindowsをキャプチャするときにカーソルを無効にする機能を追加