Blackmagic Design導入事例:サンダンス映画祭出品作「Frida」の場合

Blackmagic Designによると、2024年サンダンス映画祭のUSドキュメンタリー部門に出品された「Frida(原題)」のリモートポスト・ワークフローでDaVinci Resolve StudioおよびBlackmagic Cloudが使用されたという。

同作は、象徴的なアーティスト、フリーダ・カーロの生涯と精神を追った作品。監督のカーラ・グティエレス氏は、カーロ自身の日記、手紙、エッセー、インタビューからの言葉と、その卓越した作品の映像を用いて、物語に命を吹き込んでいる。

同作のイメージワークフロー主任、カラーチーム責任者、シニアカラリストであるアーニー・シェイファー氏は、デジタルインターミディエイトのほぼ全てのイメージ処理において、DaVinci Resolve StudioとBlackmagic Cloudを中核として使用した。

シェイファー氏は、次のようにコメントしている。

シェイファー氏:本作は、品質検証と納品の直前まで、ポストプロダクション期間を通して最終アーカイブが更新され続けた点で、ユニークなプロジェクトであったと言えます。

また、スタッフはそれぞれ離れた場所から作業していたので、柔軟性が高く、共同作業ができる環境が重要でしたが、これはDaVinci Resolve StudioとBlackmagic Cloudにより実現できました。

制作チームは、まずメキシコのメキシコシティとモレロスの様々な場所にあるNASを、アーカイブの書き出し/復元チーム、アニメーション/VFXチーム、カラー/オンラインチーム間で同期することから始めた。ポストプロダクションを通して、アニメーション/VFXチームはNAS同期内で承認されたショットの更新および書き出しを行った。各部門がポストプロダクションに必要な特定の納品要件に対応できるよう、各拠点には読み取りと書き出しの一定の権限が与えられていた。アーカイブのマスターは、FTPでニュージャージーから全部門と同期しているメキシコシティのサーバーにリモートで送られた。カラー/オンラインチームでは、シェイファー氏がモレロス、別のカラリストがメキシコシティ、グティエレス氏がニューヨークから参加していたので、独自のリモート・コラボレーションが必要であった。

シェイファー氏:アーカイブの最終マスターを、復元チームが扱うピクチャーロック・オンラインに統合し続けることが課題でした。その後、アニメーション/VFXチーム、カラー/オンラインチームに送信されました。

コンフォームとグレーディングは、Blackmagic Cloudを使用してDaVinci Resolve Studioで行い、カラー/オンラインチームが同じプロジェクトで同時に作業できるようにしました。また、Blackmagic Cloud Storageはカラーの提案・処理用のメディアファイルの移動にも使用しました。

カラーの作業中、DaVinci Remote Monitorアプリを使って、DaVinci Resolveのビューアをニューヨークのカーラにライブ配信しました。カーラは、承認プロセス中に画像を適切にキャリブレーションするために、リファレンスモードに対応したM2搭載のiPad Pro M2を使用していました。これは、カーラとカラーチームでクリエイティブな決断を下すために非常に重要でした。そしてこのワークフローでは、ポスト処理の開始から、納品およびアーカイブマスターの修復まで、継続してカラーグレーディングを行うことができました。

シェイファー氏はまた、アーカイブのクリーニングおよび修復にDaVinci Resolve StudioのFusionページを使用したという。

シェイファー氏:最終的なダスト除去・修正、クリーンアップにFusionを多用しましたが、タイムラインを離れる必要はありませんでした。

オンラインでの仕上げ、メザニンファイルのマスタリングおよび納品、そしてDCP作成のマスタリングにもResolveを使用しました。

結局、グティエレス氏と同氏の少人数チームは、シェイファー氏のスタジオでカラー、修復、オンラインの作業を仕上げるためにメキシコに飛んだ。しかし、残りのアーカイブマスターやクレジット、アニメーションが、ポスプロのスケジュールの最後まで届き続けたため、Blackmagic CloudとDaVinci Remote Monitorアプリを使用し続けた。

シェイファー氏:物流や居住地が原因で、クリエイティブな処理が制限されることがないよう、常にリモートの可能性を採用しています。「Frida」では、Blackmagic CloudとBlackmagic Cloud Storageを導入したリモートワークフローにより、柔軟な作業が可能となりました。これらのリモートモニタリングとコラボレーションの可能性は、異なる国や場所で働くポストプロダクション・チームの新しいパラダイムを可能にしています。

Blackmagic Design導入事例:サンダンス映画祭出品作「Frida」の場合