シュア・ジャパン株式会社は、Microflex Ecosystem製品群に加わる新製品で、現行のMicroflex Wirelessのプラットフォームをさらに発展させるソリューション「Microflex Wireless neXt 2(MXW neXt 2)」を発表した。
高度な機能をユニークな形でパッケージした2チャンネルワイヤレスシステムで、拡声とWEB会議用途が混在する多様なハイブリッド環境に向けて、優れたコストパフォーマンスと高い汎用性、そして直感的な運用を提供するオールインワン型のオーディオソリューションである。
Shureのグローバル・プロダクトマネジメント 会議音響製品ディレクターのダグ・ドーブ氏は以下のように述べている。
また、MXW neXt 2は2024年1月30日~2月2日に開催されるISE 2024にて展示予定。
主な特長
革新的で直感的。柔軟性の高いワイヤレスソルーション
企業や教育機関における今日の現場では、小会議室から広い講堂に至るまで、扱いやすく安定運用できる高品質なオーディオソリューションが求められている。
システムインテグレーターや設備担当者が求めるこうした要件を満たすため、本システムはUSB、Danteネットワークオーディオ、アナログに対応する豊富な音声入出力に加えてDSP(音声信号処理機能)も内蔵するユニークな一体型システムを採用している。
マイクのペアリングもボタン操作ひとつでセットアップもわずか数分で完了。
これまで設置にかかっていた複雑なワークフローを簡素化し、まさに開封後すぐに高品位な音声体験を実現することができる。
2チャンネルのワイヤレスマイクが必要な場面であれば、空間規模を問わず、ハイクオリティな拡声を提供しながら、ビデオ会議のシステムにもシームレスに接続できる柔軟性を備えている。
新設計のマイクロホンはダイナミックレンジの拡大やセキュリティ強化のほか、充電池の連続稼働時間も最大28時間まで延長された。
あらゆる空間のニーズに応える、オールインワンシステム
ベースユニットには、ワイヤレスアクセスポイント(アンテナと受信機)と充電器、前述のDSPのすべてが収められており、最小限の機器点数で素早く容易にシステム構成できるようになっている。
また、ネットワークに接続して運用することもスタンドアロンのシステムとして使用することも可能。
新設計のワイヤレスマイクロホン送信機は3種類を用意。
MXW1Xボディパック、MXW2Xハンドヘルド、MXW6Xパウンダリーから選択でき、それぞれ高解像度LCDマトリクスディスプレイを備え、充電残時間や接続品質をモニターすることが可能。
本送信機はいずれも複数の利用シーンに合わせて事前設定されており、また充電は全て同じベースユニットで行うことができる。
連続稼働時間は、ボディパックとバウンダリーマイクロホンが17時間、ハンドヘルドマイクロホンは28時間となった。
長時間の講義や終日のワークショップにも電池切れの心配なく対応できる点は、システム提案や保守を担うインテグレーターにとっても安心できるメリットである。
またビデオ会議用システムと直接接続できるほか、Shure MXAアレイマイクロホンとのインテグレーションもシームレスに行えるなど、拡張性にも優れている。
今日では、参加者全員の発言の収音やプレゼンターの室内拡声、またリモート発表者や参加者による発言音声の室内再生から録画などハイブリッド環境は、より複雑化している。
Microflex Wireless neXt2は、こうした現代のシステムインテグレーションの簡素化に最適な一体型ワイヤレスマイクロホンシステムである。
高度な暗号化
近年、ますます重要視される会議空間の秘匿性を考慮し、MXW neXt 2はAES-256アルゴリズムをベースとしたShure音声暗号化機能を備え、重要会議の音声を堅牢に保護する。
なお、AES-256暗号化アルゴリズムは現在最も安全な暗号化方式のひとつとして知られており、本システムにおいてはすべての利用デバイスにユーザーが設定したパスフレーズを適用することができる。
Microflex Wirelessシステムのデバイス間全域にわたって音声信号が確実に保護され、エンドユーザーにもシステムインテグレーターにも、安心して運用や保守を行うことができる。