2024年1月30日~2月3日にバルセロナ・グラン・ビア会場(Fira de Barcelona Gran Via)で開催されたISE 2024は、20年の歴史の中で最も成功を収めた展示会となった。
同展示会には、162カ国から73,891人が来場し、2004年にジュネーブで開催されて以来の記録となった。これは、2023年の開催に比べ27%増加したことになる。
1月31日の来場者数は51,617人で、これまでの記録を22%近く更新し、1日で過去最高となった。
また、登録者数は95,396人に達し、4日間で172,627人が来場した。2月1日の来場者数は24,528人で、4日間開催になって以来の記録となった。
市内のホテル、バー、エンターテイメント会場が記録的な賑わいを見せたほか、出展各社は、過去最大規模のISEショーで、ブースに足を運んだ来場者数も過去最高を記録したと報告した。
出展者数は過去最多(1,408社)、展示面積は過去最大(82,000平方メートル)となった。
ISE 2024は、プロAVおよびシステムインテグレーションコミュニティの革新性の証となったという。世界中から集まった出展者は、高度なディスプレイ技術や没入型オーディオシステムから、スマートオートメーションやコラボレーションコミュニケーションツールまで、最先端のソリューションを紹介した。多様な製品とサービスは、限界を押し広げ、ユーザー体験を向上させるという業界のコミットメントを反映していた。
統合システム・イベントのマネージング・ディレクターであるマイク・ブラックマン氏は次のようにコメントしている。
マイク・ブラックマン氏:ISEの輝かしい20年の歩みの中で、私たちは、私たちのコミュニティにおけるイノベーションとコラボレーションの変革力を目の当たりにしてきました。ISE 2024は、私たちの業界を定義する最先端技術を反映するだけでなく、創造性と仲間意識の永続的な精神の証でもあります。
この節目を祝うとともに、共同所有者であるAVIXAとCEDIAとともに、業界のプロフェッショナルのための世界的なプラットフォームであることへのコミットメントを継続することを楽しみにしています。
ISE 2024の教育的要素は格別なものになったという。カンファレンス・セッション、ワークショップ、そして複数のアカデミー賞を受賞したシャルミーン・オバイド=チノイ監督や、デジタル・アーティストの第一人者であるイェルーン・ヴァン・デル・モスト氏とソフィア・クレスポ氏による基調講演は、新たなトレンド、市場ダイナミクス、技術的ブレークスルーに関する貴重な洞察を提供するよう企画されたという。カンファレンスと会場ステージでは、著名な講演者がAVにおける人工知能、持続可能なデザイン、リモート・コラボレーションの未来などのトピックについて専門知識を披露した。
ISEの20周年記念は、イベントに特別な趣を添えた。記念イベント、ISEタイムトンネルやヴィンテージ・オーディオ・ミュージアムなどの回顧的なインスタレーション、業界のパイオニアへの謝辞などが、ISEの素晴らしい歩みを強調し、ノスタルジアの感覚を生み出すだけでなく、技術の進化に直面する業界の回復力と適応力のアピールとなったという。
ISEは2025年2月4日から7日までバルセロナで開催される予定。