Blackmagic Design導入事例:テクノロジー企業「CoPilotXR」の場合

Blackmagic Designによると、XR(エクステンデッド・リアリティ)のバーチャルプロダクションを専門とするテクノロジー企業「CoPilotXR」が、Ultimatte 12 4Kリアルタイム合成プロセッサーを使用して、カスタム/ユーザーフレンドリーなXRワークフロー・ソリューションを構築し、あらゆる規模のプロダクションでXRを幅広く使用できるようにしているという。

Ultimatte 12 4Kの導入により、ポストプロダクションで追加の編集やキーイングを行う必要がなくなったことで、CoPilotは各プロジェクトでクライアントのために10時間の時間を短縮できるようになった。

カナダのウィニペグに拠点を置くCoPilotは、商業用の動画制作を専門とする映像プロダクション企業として始まった。創業以来、CoPilotは、事業開発の90%をバーチャルプロダクションとAI関連のソリューションに充てることで、その事業範囲を広げ続けている。

XRの分野でエキスパートとなったCoPilotは、コンサルティングからXR LEDステージの物理的な構築まで、様々なサービスをクライアントに提供している。同社のクライアントには、エクソンモービル、カナダ政府、Mo-Sys Engineeringなどが含まれる。

また、CoPilotのチームは同名の「CoPilot」という独自のYouTubeチャンネルを持っており、幅広い視聴者に、XRプロダクションに必要な低価格で信頼性の高い機材を紹介している。

CoPilotのバーチャルプロダクション監督であるオースティン・マッケイ氏は、次のようにコメントしている。

マッケイ氏:私たちの目的は、バーチャルプロダクションに誰もがアクセスできるようにすることです。

イマーシブなライブ環境を構築するのに何百ドル、何千ドルをかける必要はありません。家や職場やスタジオで実現できます。Ultimatte 12 4Kはこれを実現する完璧なツールの例ですね。私たちは、グリーンバックXRのバーチャルプロダクション・ソリューションなど、多くのジョブでUltimatte 12 4Kを使用しています。

スタジオのワークフローにUltimatte 12 4K、HyperDeck Studio 4K Pro放送用デッキ、DeckLink 8K Pro キャプチャー・再生カードを導入して以来、CoPilotのプロダクション過程は劇的に改善された。

CoPilotはUltimatte 12 4Kの性能をフルに活用することで、グリーンバックをシームレスにキーイングし、リアルタイムで簡単にビジュアルを生成している。これにより、スタッフはバックグラウンドのエレメントを視覚化して、照明や俳優をその場で調整できる。

Ultimatte 12 4KとHyperDeck Studio 4K Proを撮影に使用することで、ビジュアルを最終的な形でキャプチャーできるので、ポストプロダクションでグリーンバックのキーイングという手間のかかる作業を省いて、貴重な時間を節約できる。

マッケイ氏:Ultimatte 12 4Kを導入する前は、1本のビデオのクロマキーに2〜10時間かかっていました。Ultimatte 12 4Kを導入してからは、キーイングにかかる時間はほぼゼロです。

プロジェクトの複雑さにもよりますが、ボタンを1回クリックするだけで、2日分の編集時間を節約できます。

マッケイ氏は、編集の経験が多いか少ないかに関わらず、チームの誰もが使用できるUltimatte 12 4Kの使い勝手の良さを評価している。

マッケイ氏:私たちのチームはUnreal Engine 5など、多くのツールを使用できるようトレーニングしています。しかし、Ultimatte 12 4Kの最も優れた点は、完全にプラグアンドプレイであることです。クリエイティブなプロジェクトでこの機材を完全に使いこなすのに、プロのエディターや環境アーティストである必要はありません。

ひとつの環境に合わせてUltimatte 12 4Kをセットアップしたら、グリーンバックで1日中撮影できます。ライブの背景は、動いて繋がっており、まさにXRのバーチャル環境を作り出しています。

CoPilotはスタジオにUltimatte 12 4Kを導入しただけでなく、クライアントのプロジェクトにも数多くのUltimatte 12 4Kを使用している。最近では4台のユニットを使ったグリーンバック・バーチャルプロダクションのセットアップを作成した。

マッケイ氏:複数のカメラを使ったグリーンバック・バーチャルプロダクションは、特にライブプロダクションにおいて、ますます身近で低価格になってきています。あらゆる規模の会社やスタジオが、このようなセットアップの構築についてCoPilotに問い合わせてきますが、この中心となっているのはUltimatte 12 4Kです。