LightWave Digitalは、3Dアニメーション・ソフトウェアの最新バージョン「LightWave 2023」の新しいmacOS版「LightWave 2023 for Mac」を発表した。
MacはIntel版とApple Silicon版があるが、LightWave DigitalはApple Silicon版で「最大53%のレンダリング速度向上」を保証するという。
2023年リリースされた「LightWave 2023 for Windows」以来、流体シミュレーションツールTurbulenceFD、Octaneレンダラー、ユーティリティアドオンLightWave Pro Toolsのバンドルバージョンも更新された。
3年ぶりのアップデートで、プロシージャルモデリングとインスタンス化ツールが追加
2023年11月にWindows版がリリースされたLightWave 2023は、3Dアニメーション・ソフトウェアにとって2020年以来初のアップデートとなった。
同アップデートにより、ノードベースのプロシージャルモデリングシステム、3Dシーンを作成するためのインスタンサーブラシ、LightWaveのレイアウトアプリケーションに新しい3Dテキストツールが追加。 気体流体シミュレーションアドオンTurbulenceFD、ワークフロープラグインコレクションOD Tools(現在はLightWave Pro Toolsに名称変更)、アニメーションキャッシュスカルプトアプリケーションChronoSculptなど、いくつかのサードパーティ製ツールもソフトウェアに含まれるようになった。
WindowsだけでなくmacOSでも利用可能に
同アップデートにより、LightWaveの現行バージョンがMacユーザーでも利用可能になった。LightWave Digitalは、レガシーIntel Macと現行のApple Silicon Macの両方に対応したLightWave 2023のエディションをリリースする予定。
Apple Siliconネイティブ版は「レンダリング速度が最大53%高速化」することを約束しているが、現在のところPythonのサポートがないため、LightWave Pro Toolsを含む既存のPythonスクリプトやプラグインでは動作しないという。
Pro Toolsを必要とするApple Silicon Macユーザーは、Python 2をサポートし、AppleのRosetta翻訳環境を介してMシリーズプロセッサー上で動作するIntel版を使用可能。
LightWave Digitalによると、ネイティブのPythonスクリプトとプラグインはPython 3にアップデートされ、その時点でApple Silicon版にもPythonサポートが再導入される予定だという。
TurbulenceFD、LightWave Proツール、Octaneプラグインのアップデート
LightWave 2023.0.1はmacOS版のみリリースされるため、同アップデートはMac版がWindows版より若干先行しているという。
以前のサードパーティ製アドオンのいくつかが更新され、TurbulenceFDには新しいスモークと炎のシェーダーが、Pro Toolsには「プリセットとワークスペースの改善」が追加された。