アドビ、次世代のFrame.io発表。あらゆるクリエイティブプロジェクトのコンテンツワークフローとコラボレーションを加速メイン写真

アドビは、Frame.io V4(Beta版)を発表した。Frame.ioのV4は、無料版とPro版のユーザー向けにベータ版の公開を開始。web版、iPhone版、iPad版は2024年内中に段階的にリリースされる予定。また、チーム版およびエンタープライズ版ユーザー向けについては今年中に提供開始を予定している。

Frame.io V4(Beta版)は、ダイナミックなメタデータフレームワークとCollectionsと呼ばれるスマートフォルダシステムをベースにした、まったく新しいワークフローの管理機能を搭載し、映像だけなくあらゆるクリエイティブワークフローを容易にするのに十分なカスタマイズ性、パワフルさ、柔軟性を備えたクラウドベースのプラットフォームとしている。

Frame.io V4(Beta版)では、ファイル転送、メディアアセットのレビューと承認、共有、プレゼンテーション機能を刷新し、最も要求の厳しいクリエイティブプロジェクトのためのより強力で直感的なプラットフォームをユーザーに提供するという。

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Frame.ioの共同創設者であり、アドビのクリエイティブ プロダクト グループ担当バイスプレジデントであるエメリー ウェルズ(Emery Wells)氏は次のようにコメントしている。

ビデオや画像から、デザインや文書に至るまであらゆるコンテンツタイプの需要が急速に伸び続けている中で、Frame.ioのコミュニティが求める要求も進化してきました。企業やブランド、個人に至るまでの誰もが、どんなクリエイティブプロジェクトであっても、チームや関係者が協力してアイデアを出し合い、コラボレーションし制作する、もの作りのプロセスを合理化することができる統合プラットフォームを求めています。

Frame.io V4(Beta版)は、明確で一元化されたフィードバック、修正の減少、メディアアセットの迅速な共有を実現する全く新しい機能により、すべてのクリエイターと制作チームにとってゲームチェンジャーであり、最高の作品を提供するためにより集中できるスペースを提供します。

コンテンツ制作の全体のプロセスにおけるチーム間での複雑なコラボレーション作業をより簡素化

Frame.io V4(Beta版)の新しいデザインとパフォーマンスは、ビデオコンテンツ制作ライフサイクルのあらゆるステップをサポート。ワークフロー管理からクリエイティブのレビュー、承認、共有、プレゼンテーションまで、より幅広いクリエイティブプロフェッショナルと部門を超えたチームをサポートし、効率的なエンドツーエンドのビデオプロジェクトオーケストレーションを提供する。

新機能により、最も要求の厳しいクリエイティブプロジェクトでも、より強力で直感的なプラットフォームをユーザーに提供し、より多彩なフィードバックと、より緊密なレビュープロセスを実現するという。

  • ワークフロー管理: Frame.io V4(Beta版)は、全く新しいメタデータフレームワークを提供し、ユーザーのアセットとの関わり方を変革する。厳密なフォルダ構造だけに依存するのではなく、ユーザーはチームの作業方法に基づいてメディアにタグを付け、整理し、表示できるようになった。
    また、Frame.io V4(Beta版)では、メタデータを使用して動的にメディアを選択、フィルタリング、グループ化、並べ替えのできる、柔軟でリアルタイムかつ保存可能なアセット表示画面「Collections」を導入している。さらに、今年後半には、Frame.io とWorkfront がネイティブに統合され、部門横断的なチーム間のコラボレーションを効率化する新しい統合レビューおよび承認ワークフローが実現する。
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  • クリエイティブレビューと承認: Frame.io V4(Beta版)では、統合され、再設計されたプレーヤーアーキテクチャにより、複数のファイルタイプで共通したコントロールが表示され、没入感のある美しいメディア表示体験を提供する。ユーザーは、数十個以上の新機能とともに全面的に刷新されたコメントシステムを含む、より多くの、より良いフィードバック共有方法を体験できる。
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  • 共有とプレゼンテーション: Frame.io V4(Beta版)では、共有とプレゼンテーションのワークフローを統合し、ブラウズ、プレビュー、カスタマイズが、すべて同じ画面からスムーズに行えるようになる。

映像だけでなく、クリエイティブ全体のワークフローにも対応

Frame.io V4(Beta版)は、映像だけでなく、写真やイメージングのためのより強力なワークフロー向けにもクリエイティブサポートを拡大する。Frame.io V4(Beta版)は、あらゆるクリエイティブワークフローの要求を満たすのに十分なカスタマイズ性、パワフルさ、柔軟性を備えており、基盤となるアセットの種類に関係なく、コンテンツ開発のライフサイクル全体にわたるクリエイティブを対象にサービスを提供するという。

  • キャスティングとオーディション:役柄ごとにオーディション素材をまとめ、選考ステータスによってフィルタリングし、エージェンシー、エージェントの提供内容、そして空きスケジュールなどのメタデータを表示する。ユーザーは、特定のチームメンバーにタスクを割り当て、レビュー、注釈、スター評価を行うことができる。
  • ロケーションハンティング: 候補地の比較、報告書の整理、最適な撮影環境のためのロジスティック手配を行い、ロケーションハンティングの管理ができる。
  • デイリーフッテージレビュー: 毎日更新されるビデオアセットを管理し、タレントやスタジオで役割に応じて関連する素材だけを見ることができる。タレントは、毎日更新される自分のテイクだけを集めたコレクションを受け取り、承認者はスタジオで、撮影日、シーン、採用テイクごとに編成された、動的に更新されるコレクションにアクセスする。
  • マーケティングキャンペーン管理:マーケティングキャンペーン内のすべてのクリエイティブアセットと承認プロセスを管理する。スペックやメディア費用などのメタデータを表示しながら、配信チャネル別、アセットタイプ別にグループ化を可能にする。

新しいFrame.ioの統合によりコンテンツサプライチェーン全体でコラボレーションが可能に

Frame.io は、アドビ製品ポートフォリオ全体で引き続きネイティブに統合される。

  • Creative Cloud:現在、Frame.ioはAdobe Premiere ProおよびAdobe After Effects と統合されており、5月からAdobe Creative Cloudエンタープライズ版Adobe Photoshopのユーザー向けに提供され、今年後半にはさらに多くのAdobe Creative Cloudツールと顧客セグメントがサポートされる予定。
  • Workfront:今年後半に予定されているFrame.ioとWorkfrontの統合により、ブランドがコンテンツサプライチェーンを自動化および最適化するために重要な機能である、部門横断的なチーム間のコラボレーションを合理化できる新しい統合レビューおよび承認ワークフローが可能になる。
  • GenStudio:Adobe Experience CloudとAdobe Creative Cloudにネイティブに統合することにより、マーケターがブランドに合ったコンテンツを迅速に計画、作成、管理、配信、測定するための生成AIファースト製品であるAdobe GenStudioの一部として、Frame.ioは、Adobe ExpressやAdobe Firefly Servicesなどの他のアドビアプリケーションとともに、大規模なコンテンツ制作の自動化を支援する。

400万人以上のユーザーが Frame.io をビデオのレビューと承認のためのプラットフォームとして採用しており、映像編集者と主要なプロジェクト関係者にクラウドファーストなワークフローを提供し、シームレスなコラボレーションによって制作プロセスを円滑化しているという。

また、大手広告代理店、メディアおよびエンターテインメント企業、グローバルブランドは、ビデオ制作ワークフローで Frame.ioを採用。Frame.ioは、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(英語)などのアカデミー賞受賞作品、FXのエミー賞受賞シリーズ「一流シェフのファミリーレストラン」などの画期的なテレビ番組、ウィル・アイ・アムなどの業界アイコンのミュージックビデオの制作に使用されているという。