Blackmagic Designは、Thunderboltコンピューター用の新しいキャプチャー&再生ソリューションである「Blackmagic Media Player 10G」を2024年7月に発売する。希望小売価格は税込160,800円。

Blackmagic Media PlayerはThunderboltコンピューター用のキャプチャー・再生ソリューション。ライブプロダクションスイッチャーや大規模な放送システムでの再生用に設計されている。ビデオの入出力は同製品の機能の一部に過ぎず、10Gイーサネットとコンピューターへの給電も可能。フィル&キー再生用のデュアル12G-SDI出力、12G-SDIキャプチャー、ネットワークストレージへのアクセス用の10Gイーサネット、ラップトップ電源を単一のThunderbolt接続で得られる。フロントにも個別のThunderbolt接続が搭載されているので、機材の設置されている場所まで行けば、ラップトップに簡単に接続可能。また、DeckLink APIの機能を完全にサポートしているので、ほとんどのビデオソフトウェアで機能する。

DaVinci Resolve 19のカットページは、新しいメディアプレーヤー、編集、リプレイ機能を搭載。DaVinci Resolveは一般的なビデオファイルフォーマットを扱えるので、クライアントから受け取ったあらゆるファイルを再生可能。放送グラフィックにおいては、DaVinci Resolve 19はアルファチャンネル付きのビデオファイルを再生でき、10-bitのSDIフィル&キーとして出力する。

Blackmagic Media Playerは、放送再生に必要な機能をすべて搭載。卓上でも使用できるが、Blackmagic Universal Rack Shelfにラックマウントすることも可能。フロントパネルにはLCDが搭載されており、入力、ビデオフォーマット、収録/再生フレームバッファーの深度などのビデオおよびオーディオメーターのステータス情報を表示。オーディオメーターはVUとPPMで切り替え可能。ヘッドフォンソケット、スピーカー、スピーカー用のボタンも搭載。

ブラックマジックデザイン、「Blackmagic Media Player 10G」発表。新Thunderboltキャプチャー&再生ソリューション説明写真

Blackmagic Media Playerは、ビデオのキャプチャー・再生用の高速のThunderbolt、10Gイーサネット、ラップトップ電源を一本のケーブルで伝送できる。フロントパネルとリアパネルの両方にThunderbolt接続があるので、ラックマウントも、ラップトップへの接続も可能。Blackmagic Media PlayerはDeckLink APIを使用するので、ほぼすべてのビデオソフトウェアで機能する。さらに、Thunderboltのリンクは双方向なので、ビデオのキャプチャー、処理、出力をリアルタイムに実行可能。

Blackmagic Media Playerは、モニタリング、拡張デスクトップ、高速ネットワーク用に多数の接続に対応。すべて1本のThunderboltで接続可能。プログラムのフィル&キー出力は、リプレイが開始されるまでスイッチャーでビデオがキーイングされないようミュート可能。12G-SDIおよびHDMIモニタリング出力は常にアクティブなので、次のリプレイをセットアップできる。そのほか、DaVinci UI用の拡張デスクトップ接続、キーボードおよびマウス用のUSB拡張接続にも対応。

デュアル12G-SDIビデオ出力に対応しているので、Blackmagic Media Playerをライブプロダクションスイッチャーに接続して、透明な部分を含む放送グラフィックをオーバーレイできる。また、ハードウェア内部でRGBAおよびYUVAフレームバッファーをサポート。Blackmagic Media Playerは放送グラフィックやスティンガーに最適としている。

Blackmagic Media Playerは高速の10Gイーサネットポートに対応しており、コンピューターがThunderboltポートに接続されている場合、ネットワークストレージにアクセス可能。つまり、一本のケーブルでビデオとネットワークを接続できるため、追加のイーサネットアダプターは必要ない。また、Blackmagic Cloud Storeは10Gイーサネットをサポートしているため、共有メディアや個別収録ファイルにアクセスするために必要な速度に対応しており、DaVinci Resolveで複数のエディターが同時に作業できる。

Blackmagic Media Playerは、最高品質のビデオに対応するように設計されている。Apple ProResやDNxHDなどの広く使用されているビデオフォーマットに加え、10-bit非圧縮のキャプチャー・再生にも対応しているので、一つのファイルフォーマットに制限されることはない。

Blackmagic Media Playerは広く使用されているビデオソフトウェアをすべてサポートしているため、使い慣れたツールで作業できる。Blackmagic Media Playerは、DaVinci Resolveでの放送編集やカラーコレクションに最適としている。

Blackmagic Media Playerの12G-SDIビデオ接続は、最新のUltra HDビデオフォーマットに対応。Ultra HDビデオフォーマットは、2160p23.98、2160p24、2160p25、2160p29.97、2160p30、2160p47.95、2160p48、2160p50、2160p59.94、2160p60をサポート。Blackmagic Media Playerでは今すぐUltra HDや4Kを扱えるようになるため、放送局に理想的なソリューションであるという。

ブラックマジックデザイン、「Blackmagic Media Player 10G」発表。新Thunderboltキャプチャー&再生ソリューションメイン写真

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ライブプロダクションおよび放送向けに設計された、この新しいキャプチャー&再生ソリューションをご紹介できることを大変喜ばしく思っています」と語るのは、Blackmagic Design CEO、グラント・ペティ。「Blackmagic Media PlayerはDaVinci Resolve 19と完璧に動作し、アルファチャンネル付きのビデオファイルを再生できます。この新しいリプレイソリューションをライブプロダクションや放送にどのように使用されるのか拝見するのを楽しみにしています!

Blackmagic Media Playerは、NAB 2024のBlackmagic Designブース(#SL5005)にて展示される。

ブラックマジックデザイン、「Blackmagic Media Player 10G」発表。新Thunderboltキャプチャー&再生ソリューションメイン写真