Blackmagic Designは、「Blackmagic Video Assist 3G」および「12G」モデルの値下げを発表した。今まで以上に手軽に、あらゆるSDI/HDMIカメラにプロ仕様のモニタリングおよびBlackmagic RAW収録機能を追加できる。新価格は以下の通り。
- Blackmagic Video Assist 5″ 3G:税込52,980円
- Blackmagic Video Assist 7″ 3G:税込91,980円
- Blackmagic Video Assist 5″ 12G HDR:税込95,980円
- Blackmagic Video Assist 7″ 12G HDR:税込128,800円
Blackmagic Video Assistは、可搬性に優れたモニター、プロ仕様のレコーダー、ポータブルスコープ、さらには優れたカメラビューファインダーとして使用できるソリューション。あらゆるSDI/HDMIカメラに、高品質の収録コーデックと大型モニターを追加できる。まったく新しいデザインに、4つの内蔵スコープ、改善されたフォーカスアシスト機能、タリーインジケーター、内蔵3D LUTなどの機能が搭載されている。3Gモデルは1080p60まで、12G HDRモデルは2160p60までのフォーマットに対応。12G HDRモデルは、高輝度のタッチスクリーンを搭載しているので、HDRデジタルフィルムの収録や、屋外の日光の下での撮影に最適としている。さらに12G HDRシリーズは、Blackmagic RAWをサポートするカメラからのBlackmagic RAW収録に対応している。
Video Assistは大型のLCDタッチスクリーンを搭載しており、クリップの収録/再生、スコープの確認、フォーカスアシストの設定などのコントロールが可能。大型の7インチモデルは、アナログオーディオ入力および2つのSDカードスロットを搭載しており、2枚目のカードに自動的に収録を続けるので、継続的な収録が可能。12Gモデルは、12G-SDIおよびUltra HD HDMIインターフェース、そして外付けのフラッシュメディアディスクに直接収録できるUSB-C接続を搭載している。すべてのモデルは、リアタリーライト、クリップ再生用のフロントパネルスピーカー、ヘッドフォンジャックを搭載。Video AssistはSonyのLシリーズバッテリーを採用しており、バッテリースロットが2つ付いているため、収録を中断せずにバッテリーを交換できる。
LCDディスプレイでは、簡単に正確なフォーカスやフレーミングが行えるので、Video Assistは優れたモニターにもなる。LCDディスプレイには、タイムコード、トランスポートコントロール、オーディオメーター、ヒストグラムなど、撮影の際に重要な情報が表示される。LCDをカスタマイズして、現在のファイル名、フォーカスピーキング、ゼブラ、フォルスカラー、フレームガイド、3D LUTなどのオーバーレイを追加/削除することもできる。3D LUTを適用できるため、希望のカラーとルックでショットをモニタリングでき、必要に応じて収録ファイルにLUTを焼き付けることも可能。Blackmagic RAWを使用している場合、3D LUTはメタデータに追加されるだけなので、ポストプロダクションで無効にできる。
Video Assistはスコープを搭載しているため、カメラの露出を正確にモニタリングしたり、放送基準に準拠しているかどうかを確認できる。つまり、持ち運び可能な波形モニタリング・ソリューションとしても使用できるとしている。波形表示は、ビデオ入力あるいは再生信号の輝度レベルを従来の方法で表示する。ベクトルスコープは、100%のSDIリファレンスレベルで色の強さを確認できる。また、RGBパレード表示にも対応しており、カラーコレクションで役立つ。ヒストグラムは、イメージ内のホワイトからブラックへのディテールの分布を示し、ハイライトやシャドウのクリッピングが確認できる。内蔵スコープは、ライブビデオにオーバーレイ表示、またはスコープの右上にピクチャー・イン・ピクチャーで表示可能。
Blackmagic RAWは画期的なフォーマットで、カメラからのセンサーデータを完全な品質でキャプチャーする。Video Assistは、Blackmagic URSA CineおよびBlackmagic PYXISを含むすべてのBlackmagicのカメラからのBlackmagic RAW収録に対応。さらに、Leica、Panasonic、FUJIFILM、Nikon、Canon、SigmaなどのカメラでもBlackmagic RAW収録に対応している。H.264など、幅広く使用されている高圧縮のカメラフォーマットでは、ノイズや処理アーチファクトの問題が生じることがあるという。Blackmagic RAWはこの問題を解決し、カメラから編集、カラーコレクション、マスタリングのすべての制作ワークフローを通して、驚異的なディテールとカラーを持つ優れたイメージを提供する。加えて、カメラ設定をメタデータとして保存するため、ISO、ホワイトバランス、露出を設定し、撮影後の編集でオーバーライドできる。
Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
Blackmagic Video Assistは非常に人気の製品です。製造コストを抑えるために製造工程の向上に尽力してきました。Video Assistを使用するだけで、ワークフローにBlackmagic RAWを追加できることに対し、ユーザーの皆様から高評価をいただいています。Blackmagic RAWを使用できるカメラが非常に多いことから、Video Assistシリーズを値下げすることで、より多くの皆様にプロ仕様のモニタリングと収録機能を使用していただけるのではないかと考えました。
Blackmagic Video Assistは、NAB 2024のBlackmagic Designブース(#SL5005)にて展示される。