240415_EVO-II_top

株式会社アスクは、同社が日本正規代理店を務めるZero Density社の新製品「Ampere Render Engine EVO II」を発表した。

Ampere Render Engine EVO IIは、リアルタイムバーチャルプロダクションの制作環境で、これまでにレンダリング性能と信頼性を発揮する。

業務用サーバーの堅牢性と、高性能なゲームエンジンの俊敏性を組み合わせたAmpere Render Engine EVO IIは、常に最高品質のレンダリングと合成をリアルタイムに実現。Ampere EVO IIは、ゲーミング水準のハードウェアと、冗長電源やラックマウントなどの安定運用に貢献する機能を一台に組み合わせた業界初の製品だという。

全面的に再設計されたEVO IIのレンダリング性能は、Zero Densityのリアルタイムバーチャルプロダクションシステム「Reality 5」の可能性を最大限に引き出す。GPU、CPU、電力供給システム、熱管理の4つの要素を独自のチューニングで組み合わせ、驚くべきパフォーマンスを実現する。

240415_EVO-II_01

Zero Densityは検討した結果、EVO IIにNVIDIA RTX 4090グラフィックスカードと、AMD Ryzen 9 7950X3Dプロセッサーを搭載し、電力供給プラットフォームを独自設計した。静音かつ効率的な冷却システムが統合され、バーチャル制作環境で求められる性能、安全性、信頼性に応えるとしている。

Zero Densityの開発チームは、EVO IIに組み込むすべての構成要素やパーツを詳細に評価し、業界標準の部品では要件を満たせないと判断した場合は、自社でより優れた代替品を開発した。Zero Densityが独自に開発した代替品には、最新のプリント基板(PCB)や、電源配線、冷却装置、組み込みソフトウェア、高性能な3Dプリンターで製造された部品など、あらゆる要素が含まれる。これらすべての構成要素は、リアルタイムバーチャルプロダクションで最高品質の性能を発揮するために作られている。

その結果、今日の市場で最も先進的なリアルタイムバーチャルプロダクション用のレンダリングハードウェアシステム「Zero Density Ampere Render Engine EVO II」が誕生したという。Ampere Render Engine EVO IIは耐久性を重視した設計で、究極のパフォーマンスを実現するために作られている。ゲームエンジンベースのリアルタイムレンダリング、合成、ビデオ入出力を備えた、バーチャルプロダクションに特化している。

EVO IIは、バーチャルプロダクションシステム「Reality 5」とシームレスに統合可能で、あらゆる放送環境のワークフローで適用できる。クリエイターは、ダイナミックなビジュアルとデータ駆動型のグラフィックスで、コンテンツの表現力や説得力を高めると同時に、総所有コストを削減できるため、運用効率を高められるとしている。

Zero Density社の共同創設者兼 CTO、Kuban Altan氏は次のようにコメントしている。

Altan氏:Ampere Render Engine EVO IIは、徹底的な研究、部品選定、テスト、ベンチマーク、革新的な制作手法の確立を経て、開発されました。私たちは、市場で最も強力なハイエンド向けの放送用ゲームレンダリングエンジンを作るために、すべての項目に細心の注意を払ってEVO IIの開発を進めてきました。当社の新しい主力製品を皆様にお届けでき、非常に誇りに思っています。

NAB Show 2024に出展

240415_EVO-II_02

Zero Density社は、NAB Show 2024で新しいAmpere Render Engine EVO IIを展示する。Zero Densityブース(No.SL2038)では、先進的なリアルタイムバーチャルプロダクション用のレンダリングハードウェアシステムが並ぶ。

創造的な可能性を広げ、新たな業界基準を確立する強力なレンダリング製品をブースで体験できる。