ソニーとQD レーザ、全国の盲学校と視覚障がい者施設・団体に網膜投影カメラキット「DSC-HX99 RNV kit」を寄贈

ソニー株式会社(以下:ソニー)と株式会社QDレーザ(以下:QDレーザ)は、全国の盲学校および視覚障がい者施設・団体に対して、約200台の網膜投影カメラキット「DSC-HX99 RNV kit」を寄贈した。同寄贈により、多くのロービジョン者※1に、撮影する楽しさとクリエイティビティを発揮する機会を提供するという。

網膜投影カメラキットDSC-HX99 RNV kitは、眼のピント調節能力の影響を受けにくいレーザ網膜投影方式を利用。カメラがとらえる被写体を網膜に投影することで、従来のビューファインダーや画面では撮影したい映像が見えづらい方も、写真や動画を撮影することが可能になる※2

2023年の発売以来、同製品を使用したロービジョンの方々から、網膜投影による見え方の違いに対する驚きや、写真や動画を撮影・共有できる喜びの声が寄せられているという。今回の寄贈は、そうした喜びや、自身のクリエイティビティを発揮する機会を1人でも多くの方に提供するために実施したもので、全国盲学校長会と日本盲人社会福祉施設協議会を通じて、ソニーおよびQDレーザからの寄付の申し出に賛同した全国の盲学校と視覚障がい者施設・団体に、約200台のカメラキットが寄贈された。また2024年5月には、創作活動の発表の場の1つとして、ロービジョンの方々が同製品で撮影した写真の作品展を、ソニーイメージングギャラリー銀座で開催する予定。

ソニーとQDレーザは、この取り組みにより、ロービジョン者に撮影を通した自己表現の楽しさをより一層感じていただくとともに、写真・動画撮影を通じた社会・文化活動への参加を促すことで、誰もが自分らしく、感動を分かち合える世界を目指すという。

With My Eyes作品展「うつる、うつす、新しい世界」について

2024年5月10日(金)~16日(木)に、ソニーイメージングギャラリー銀座で、ロービジョンの方々が網膜投影カメラキットDSC-HX99 RNV kitで撮影した写真の作品展を開催。入場は無料。

ソニーイメージングギャラリー銀座公式サイト

網膜投影カメラキットDSC-HX99 RNV kitについて

QDレーザが開発した網膜投影技術を搭載したビューファインダー「RETISSA NEOVIEWER(レティッサネオビューワ)」とソニーのデジタルスチルカメラサイバーショット「DSC-HX99」を組み合わせた製品。

24-720mm※3の高倍率ズームレンズなどを使用したカメラならではの撮影体験や、視力に依存しない網膜投影による新しい視覚体験をロービジョンの方々に提供する※4

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※1 ロービジョンとは、何らかの原因により視覚に障がいがあり、メガネやコンタクトレンズを装着しても「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指す。その人口は世界に2億5千万人、日本国内では145万人と推定されている。

※2 障がいのある部位・程度によっては映像の認識が難しい場合がある(網膜全体の機能が低下している場合など)。

※3 画角(35mm 判相当)。

※4 「RETISSA NEOVIEWER」は医療機器ではなく、特定の疾患の治療や補助、視力補正を意図するものではない。同製品の特性上、見え方には個人差がある。購入を希望される方は、ソニーの直営店舗などで「DSC-HX99 RNV kit」の実機を体験可能。レンタルサービス(3泊4日、有償)もご利用いただける。