ソニーは、85mmから170mmの広い焦点距離をカバーする望遠光学ズームレンズを搭載したフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VI」を発売する。ラインナップと発売日は以下の通り。
- Xperia 1 VI(通信事業者モデル):6月上旬以降
- Xperia 1 VI(SIMフリーモデル):6月21日(16GB/512GBのブラック、カーキグリーンのみ8月23日)
遠くも近くも、被写体を光学で思いのままに描写
本レンズは、光学ズームのため画質の劣化を気にすることなく、遠くの被写体でも大きく拡大して高精細に写し出すことが可能。また、ズームレンズ構造を活用して接写するテレマクロ撮影では、花芯の状態など、肉眼を超える繊細さで、鮮明な描写と大きなぼけ感のある撮影ができるという。
背面カメラは、AIを活用して人間の骨格を認識できる。遮るものが多く被写体を認識しづらい場面でも、高精度なAF追従が可能。
日中や夜間、屋内外など、さまざまな撮影シーンにおいて、ノイズを抑えた鮮明な撮影が可能。48mmの光学2倍相当の撮影ができ、動画でも静止画でも、人肌の色や質感、情景などをリアルに再現できるとしている。
ユーザーが求める表現をシンプルかつ直感的に操作できる新カメラアプリ
カメラアプリは、クリエイターの使用頻度が高いPSMモードでのこだわり撮影や色のプリセット「クリエイティブルック」などの画作りの機能は維持しつつ、クイック設定で切り替えのステップ数を減らすなど、誰もが簡単に使えるインターフェースに刷新。タッチトラッキング中に明るさや色味の自動調整が可能なうえ、詳細な設定とともに動画撮影ができる新機能のプロ動画モードの搭載など、写真も動画も直感的に撮影を可能にしている。
高画質ディスプレイと進化したスピーカーが実現する高い臨場感
画質に定評のあるブラビアの高画質を、輝度が前機種比で約1.5倍になったXperiaのディスプレイで再現。「Powered by BRAVIA」は、10億色相当の色データをもとに、Xperia独自のAI技術により画質精度の向上を実現している。また、直射日光下での視認性を上げる「サンライトビジョン」機能により、さらに見やすく高精細な映像が楽しめるという。
スピーカーユニットの性能が向上しており、大音量時の歪みを低減し、低音域の性能が改善されることで音圧レベルが増し、迫力と臨場感が大きくなったという。
3.5mmのオーディオジャックによる有線接続に加えて、ワイヤレスでもハイレゾの高音質で聴くことが可能。また、一部のヘッドホンとの組み合わせではワイヤレスのAAC(Advanced Audio Coding)接続でも最大ビットレートが向上し、より良い音質で楽しむことが可能。街中などの混雑した場所では接続性を優先することで、快適に音楽を楽しめるという。
長時間のゲームプレイや動画再生を十分に楽しめるハイパフォーマンス
「ゲームエンハンサー」の新機能「FPS Optimizer」は、プレイ環境に応じてCPUやフレームレートを最適化が可能。タッチ入力も改善し、トラッキングスピードを3種類の速度から選べるようになったほか、タップの精度は2段階に設定可能。素早い反応が求められるゲームプレイやその実況配信などにおいて、これまでにない高度なゲーム体験を実現可能。また、Qualcomm社のSnapdragon 8 Gen3 Mobile PlatformのElite Gamingが高速で快適なゲームプレイや動画視聴を支えるという。
放熱部品であるベイパーチャンバーや低消費電力の新ディスプレイの採用に加え、独自の電力効率化技術により、従来機種比で約2倍相当となる36時間以上の連続動画再生が可能。30分で1日分(約50%)の急速充電ができるだけでなく、バッテリーの劣化を防ぐソニー独自の「いたわり充電技術」も進化しているという。最大容量を80%維持する期間が従来の3年から4年に延び、バッテリー性能を気にすることなく、長期間使用が可能。さらに、新しい無線規格 Wi-Fi 7にも対応することで、高速な通信により快適に使用可能としている。
その他の特長
シャッターボタンが大きくなり、よりカメラ専用機に近い操作感を実現。素早いカメラ起動に加え、ハーフシャッター(半押し)でAFを定め被写体を的確に捉えるため、シャッターチャンスを逃さないという。また本機背面の機能性触覚デザインは、Xperia独自の意匠で、安定感のあるグリップとデザイン性を兼ね備えている。
本機は、撮影時の操作におけるアクセシビリティ機能として、撮影画面の水平の計測情報を音で知らせる機能を搭載。メニューなどを読み上げるAndroidの「TalkBack(トークバック)」機能は、ユーザーにとって使いやすい順番で読み上げるなど、独自の工夫を施している。
本機の商品箱と本体トレイには、竹やさとうきび、市場で回収したリサイクル紙を由来とするソニー独自開発のオリジナルブレンドマテリアルを使用し、プラスチックを全廃した個装パッケージを実現。これまでのプラスチック削減の取り組みに加えて、より環境に配慮した梱包にするために、配送用ダンボールの封に使用していたプラスチックテープを紙製に置き換えている。さらに、本体の内外に用いる部品の一部原料には、環境配慮型プラスチックSORPLAS(ソープラス)を含む、環境対応樹脂(再生樹脂や植物由来樹脂など)を約85%使用しているという。