RAIDは、AFTER BEAT 2024の同社ブースでThypochブランドの新製品を展示した。

Thypoch(タイポッシュ)は、今年のCP+で謎の新興レンズメーカーとして話題になったレンズブランドだ。その正体は、シネマレンズのDZOFilmと同じ「Shenzhen Dongzheng Optical Technology」が手掛けるコンシューマーカメラ向けのレンズブランドである。

RAIDは2024年2月のCP+で、Leica M用のマニュアルフォーカスレンズの「Simera 35mm F1.4」と「28mm F1.4」を展示。被写界深度表示機能やSimera 35mmは最新ライカレンズと同じ0.45mの近接撮影対応などが話題になった。

ThypochはこれまでMマウントのみを展開する雰囲気だったが、ユーザーから「いろんなマウントに対応してほしい」という要望に答えてSimeraシリーズにZ、E、X、RFマウントのオプションを拡張していくことを発表。AFTER BEATのRAIDブースには、早速発売直前のZマウントが展示されて話題になっていた。

Zマウントになっても、被写界深度表示機能はそのままだ。レンズ構成なども特に変わることはなく、重要なところは何も変わってないという。マウントがネイティブマウントになったことで、アダプター経由によるガタツキを排除。カメラボディに安定した状態でレンズを取り付けられるようになるのは朗報だ。

また、CP+会場では令和時代に沈胴式レンズの新製品「EUREKA 50mm F2.0」を世界初披露して大注目を浴びていたが、AFTER BEATの会場ではアルミバージョンの実機を展示。その後に真鍮のモデルの発売も企画しているという。