GB Labsは、2024年4月14日から17日まで、米国・ラスベガスのコンベンションセンターで開催されたNAB 2024に出展し、クラウドベースの映像向けNASソリューション「NebulaNAS」、新バージョンの「Unify Hub version 2」、強化された「GB Connect」、超高速データ処理を実現する「ハイパーアクセラレーション」、そして高性能ストレージソリューション「SPACE NVMe」を含む、多くの新機能と新製品を発表した。
NebulaNAS グローバルな映像制作をクラウドで一元管理
「NebulaNAS」は、インターネット環境さえあれば、国境や場所を問わずどこからでも、クラウド上で映像素材や制作プロジェクトを一元管理できるソリューション。リモートワークが増加する現代の映像制作環境において、チームの連携を強化し、革新的なプロジェクト管理を実現するという。
主な特長
- One Path 設計
NebulaNASは「One Path 設計」を採用しているため、地球上のどこからアクセスしても、常に同じファイルの作業場所(Path)を利用が可能。この一貫性により、プロジェクト管理が簡易化され、制作チーム全員が同じファイル構造で作業を進められる。 - 高度なセキュリティ
ファイルへのアクセスは暗号化されるため、機密性の高いプロジェクトでも安全にデータのやり取りが可能。 - 監視と管理
NebulaNASはAuditlog による詳細な監視機能で、すべてのアクセス履歴を記録。また、システム管理者は専用の管理ツールで、システムの状態を効率的に把握・運用できる。
Unify Hub version2アップデート 統合ファイルシステムでNASをクラウド化
「Unify Hub version 2」は、GB LabsのNAS製品を自社専用クラウドNASとして活用できるサービス。同サービスにより、オンプレミス環境、クラウド、リモートツールを統合した効率的なファイルシステムを構築できる。Unify Hub version 2では、現代の多様な作業環境に対応する柔軟性と統合性が提供され、NASの利便性を高める機能が追加された。また、Unify Hubも「One Path設計」に対応。
GB Connectとハイパーアクセラレーションアップデート
映像制作で扱うメディアファイルは非常にサイズが大きく、インターネット経由でのデータアクセスには、時間やコストを節約できる効率性が必要不可欠だという。GB Labsが開発したアプリケーション「GB Connect」は、PCやMacのSSD/NVMeストレージを利用してデータを一時的に保存(キャッシュ)し、ネットワーク接続と同時にブロックレベルでの高速アクセスを可能にする。
また、NebulaNAS/Unify Hubの新機能「ハイパーアクセラレーション」は、クラウドおよびローカル環境での制作を向上。低遅延かつ超高速なデータ処理で、高解像度の映像もスムーズに編集できる機能だという。
SPACE NVMeとMiniSPACE NVMe
GB Labsはストレージソリューションの新製品として、80GB/秒の性能を備えた「SPACE NVMe」と、10GB/秒を備えた「MiniSPACE NVMe」を発表。これらの新製品は、400Gbit、200Gbit、100Gbitのネットワークインターフェイスをサポートしていいる。
新しいドライブサポートとモデルの拡張
- SPACE/FastNAS/Echo:22TBおよび24TBのドライブサポートを追加
- SPACE/Echo16(3bay 16×HDD搭載モデル):384TB容量のモデルが登場、拡張EX筐体と合わせて最大18台で合計6.9PBまで増設可能
- FastNAS NitroMax(3bay 16×HDD搭載モデル):384TB容量のモデルが登場、拡張EX筐体と合わせて最大3台で合計1.1PBまで増設可能
- Echo36(4Bay 32×HDD搭載モデル):1台で768TBのモデルが登場、最大18.4PBの拡張容量に対応