コシナは、フォクトレンダーブランドからVMマウントの新レンズ「COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM」を2024年7月に発売する。希望小売価格は税込82,500円。
COLOR-SKOPAR 50mm F2.2は、フルサイズのMマウントセンサーに最適化した、マニュアルフォーカスの標準レンズ。新設計の光学系は開放F値をF2.2にすることで、50mmの焦点距離を持つ標準レンズでありながら、製品全長はマウント面から30mmの短さに抑えている。
F2.2の開放絞りから優れた光学性能を発揮するレンズ構成は異常部分分散ガラス3枚を含む6群7枚。コンパクトで機動力に優れ、オールマイティーに活躍できるレンズに仕上げている。
高精度な距離計連動機構を搭載し、総金属製のヘリコイドによるシルキーな操作感覚とともに伝統的なレンジファインダーを用いたピント合わせの醍醐味が味わえるという。
最短撮影距離は、距離計に連動する0.7m(装着するカメラにより異なる)から更に繰り出せるヘリコイドの採用により0.5mを実現。レンズ本体には指がかりの良い形状のフォーカシングレバーを装備し、コンパクトな外観ながら迅速で確実なピント操作を可能にしている。
フォーカシングレバーの位置と距離スケールとの関係を記憶しておけば、ピント合わせをしたいおよその距離を鏡筒に刻印された数字を見ることなくあらかじめ設定することも可能。
本体の外装仕上げは、ブラックとシルバーの2種類を用意。本体と同色で、レンジファインダーカメラの距離計窓を遮ることのない形状のコンパクトなストレートタイプのフードが付属している。
このフードを外せば、マウントからの全長は30mmとなり、さらに携帯性やバッグからの出し入れのしやすさが高まるという。フィルター径は伝統的でコンパクトなサイズ感のφ39mm。
本レンズの光学設計は、距離計連動式のデジタルおよびフィルムカメラでの使用を前提に最適化されているが、マウントアダプターの使用によるミラーレスデジタルカメラでの撮影も想定しており、距離計連動式カメラの枠を超えて様々なプラットフォームでの撮影にも対応するという。