Motion Impossibleは、映画やHETVのような重いペイロードを必要とするプロダクション用に設計された先進的なモジュラー式遠隔操作ドリーシステム「AGITO Cine」をロサンゼルスで開催されたCine Gear Expoで展示した。
AGITO Cineは、AGITOシステムの基礎の上に構築され、映画製作者の厳しいニーズに応えるために強化された機能を提供するという。コアサイズ、ホイールベース、地上高を拡大したAGITO Cineは、AGITOの代名詞となった俊敏性と機動性を維持しながら、より重いカメラ積載量をサポートする。
映画とHETVのために
AGITO Cineは、迅速な組み立て、分解、再構成が可能なモジュラーフレームワークで設計されており、経済的な点で多くの大規模プロジェクトでの選択肢となっているという。ジブ、ドリー、クレーン、カメラスタビライザーマウントなどの機能を1つのシステムに集約することで、斜面や起伏のある様々な地形に対応し、幅広いカメラの動きをサポート。また、360°の回り込み撮影や、リグやトラックの撤去などポストプロダクションでの調整が不要なシーンなど、従来の機材では実現できなかった撮影を容易にする。
手ぶれ補正には、V-Con Maxが悪路でのパッシブスタビライゼーションを提供し、AGITO Columnが2mの高さまでコントロールされた仰角を提供することで、正確な構図での撮影を可能にする。また、ワイヤレス通信を利用した遠隔操作により、確実で柔軟なコントロールが可能。
主な仕様
- 総可搬重量150kg(330lb)まで対応
- 速度範囲20mm/s(0.79in/s)から28km/h(18.6mph)
- 旋回半径2.9m(9.5フィート)
- 強力なモーターと機械式ブレーキを装備
- 静かなステアリングと駆動機構
- AGITO Columnによる超静音昇降
- 堅牢なモジュラーRFシステム
AGITO Cineを体験
Cine Gear Expoでは、Motion ImpossibleとCineMovesの両ブースで、AGITO ColumnとMatrix4軸リモートヘッドを使用したAGITO Cineを展示。AGITO Cineの米国レンタルプロバイダーであるCineMovesは、AGITO Cineのデモンストレーションを行った。さらに、Motion Impossibleは、AGITOの著名なオペレーター、ランディ・ノレン氏が提供するAGITO Sportsを展示。同高速モジュール式リモートコントロールドリーシステムは、スポーツ中継やプロダクション用に設計されたが、ダイナミックなキャプチャーや柔軟なカメラの動きが要求されるあらゆる環境に適用できるという。