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ヒビノインターサウンド株式会社は、同社が取り扱うデンマークDPA Microphonesのファー・ウインドスクリーン「AIR1」を2024年6月27日に発売する。希望小売価格はオープン。

AIR1は、過酷な環境下でも音質に妥協せず収音するという考えのもと開発された高品位ファー・ウインドスクリーンだ。特許出願中の独自設計により、誰が装着しても適切な位置に設置できる構造と、ファーによって失われる帯域を補填する機構により、いつどのようなシーンでも安定した収音を実現するとしている。

DPA Microphones製品だけでなく、マイク径2.5~5.8mmのミニチュア・マイクロホンに対応している。

目を閉じていても正確に装着できる構造

AIR1は、裏面のハンドルを使ってマイク挿入口を簡単に開くことができる。また内部の「マイクストップ」によりマイクの差し込みすぎを防ぐため、誰が装着しても、AIR1内部の最適な位置にマイクを設置できるという。マイクは確実にホールドされるため、使用中にずれることもない。

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強風下でも妥協せず明瞭度の高いサウンドを獲得する2層構造

明瞭度の高いサウンドを実現する2層構造となっている。一層目は、新開発の「アコースティック・ファー」で、ノイズの発生を防ぎながらサウンドの明瞭度を保つため、ファーは長さや材質、密度、裏地に至る細部まで計算し、調整されている。

二層目は、マイク周囲に確保されている空洞です。AIR1内部にあるアーチ状の構造により、マイク本体とファーの距離が保たれているため、常に一定の空間が確保されている。マイクストップがマイク本体の差し込みすぎを防ぐため、マイクカプセルは音響的に最適な位置に安定して固定できる。

また、マイクカプセル背面に配置されている「バウンダリー・サーフェス」と呼ばれる平らな面は、ダイアフラム周辺に圧力場を生成する。この構造によりサウンドがファーを通過する際にどうしても減衰してしまう帯域のみを増幅できるため、AIR1を使用することによるサウンドの減衰を最小限に抑える。

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6066+AIR1(写真左)と6060+AIR1(写真右)

屋外など過酷な環境にも対応する高い耐久性

AIR1内部パーツには自動車のヘッドライトなどで使用される堅牢性に優れた硬化プラスチックが使用されており、悪天候や繰り返しの使用にも十分に耐えることができる。

また、マイク固定部には経年劣化が少ないステンレススチール製スプリングを採用しています。さらに、アコースティック・ファーには、退色しにくくメンテナンス性と形状記憶性に優れたたこだわりの繊維を採用。ファーの長さは一般的な製品と比較すると約30%も短いため、全体的に従来より小型化を実現している。

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AIR1の硬化プラスチック機構

豊富なバリエーションと汎用性

AIR1はDPA Microphones製品だけでなく、他メーカーの主要なミニチュア・マイクにも対応。2種類のサイズ展開(スモール:φ2.5-4.3mmとラージ:φ4.3-5.8mm)と、6種類のカラー展開(ブラック、ブラウン、ベージュ、ホワイト、オフホワイト、グレー)を用意。製品パッケージは、同サイズ・同色の2個入り。直径2.5-5.8mmのラウンド型無指向性マイクに対応する。

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