ケンコー・トキナーは、コンパクトなシネマAFレンズ「V-AF」の広角20mmレンズ「SAMYANG V-AF 20mm T1.9」を2024年7月19日に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込103,400円。
「SAMYANG V-AF シリーズ」は、個人のクリエイターや小規模なプロダクション、映画製作者にいたるまで、あらゆる動画制作者のために作られた小型・軽量のシネオートフォーカスレンズシリーズ。
製品特長
統一されたフォームファクターでジンバルやドローンに最適化
V-AFシリーズは、広角から望遠までΦ72.2mmの小型サイズと280gを一貫して採用。加えて、フォーカスリングの位置や、レンズの重心位置を統一することでレンズ交換時における機材の変更を最小限できるという。ジンバルやドローン搭載時でもバランスを取り直す必要もないとしている。
高精細 8K動画対応&統一された色調を実現
V-AFレンズは、4Kを超える8Kまでの高解像度に対応するように設計されています。 また、SAMYANGのCCI規格に準拠して色調を統一しているため、複数のV-AFレンズで交換しながら撮影した場合においても、ポストプロダクションの時間が短縮される。
静かで速いオートフォーカス&スムーズなマニュアルフォーカシング
リニアSTMモーターがカメラと連携して緻密に動作し、速くて静かなオートフォーカスを実現する。また、V-AFレンズは「リニアMFモード」を搭載し、フォーカスリングの回転角度(300°)に応じてピント位置を決めることができる。さらに、別売の「CineKit」や「Manual Focus adapter」を取り付けることで、より細やかなフォーカシングが可能。
リアシートフィルターに対応
V-AF 20mm T1.9は前部にフィルターネジがなく、フィルター装着に対応していない。そのため後部にフィルターホルダーを設け、シートフィルターに対応している。
録画状況が把握できるLEDタリーランプ
レンズ前面と側面の2カ所に、撮影状況をLEDで表示するタリーランプを装備。録画を開始するとランプの色が緑から赤に変化し、録画中かどうかを確認できる。
拡張用のアクセサリーマウントを装備
V-AFシリーズは、レンズ前面に拡張用の電子接点を備えており、別売のアクセサリー「V-AF Manual Focus Adapter」を取り付けられ、機能を拡張できる。
カスタムスイッチとフォーカスホールドボタンをレンズ側面に搭載
カスタムスイッチは、スイッチの切り替えにより、フォーカスリングの操作モードをMFや絞り調整に切り替えることができる。スイッチの設定内容は、専用ソフトウェア「Lens Manager」で変更が可能だ。
フォーカスホールドボタンは、フォーカスホールド機能(AFモード時)とフォーカスセーブ機能(MFモード時)が使用できる。カメラ本体側から「瞳AF」などの機能を割り当てることも可能。
ウェザーシーリング
雨や雪、ホコリなどからレンズを守るため、計6カ所にウェザーシーリングを施した防塵・防滴構造を採用している。
作例
豊富なラインナップとアクセサリを展開するSAMYANG V-AF
SAMYANG V-AFシリーズは「20mm T1.9」のほかにV-AF 24mm/35mm/45mm/75mm T1.9、100mm T2.9と多彩な焦点距離でシリーズをラインナップしている。
レンズ直径∅72.2mm、280gで本体サイズを統一化しており、レンズを交換してもアクセサリはそのまま使用できる。また、レンズ前面に取り付けるフォーカスアダプターとアナモルフィックレンズがあり、V-AFシリーズでの映像制作を強力にサポートするという。
製品仕様
T値 | T1.9 |
前面直径 | φ70mm |
フォーカスリング回転角度 | 300° |
イメージサークル | φ43.3mm |
フィルター取付 | 取付不可(リアのみ) |
本体サイズ | φ72.2×76.9mm |
画角(フルサイズ) | 94.5° |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
質量 | 296g |
画角(Super35) | 71.6° |
ウェザーシーリング | 〇 |
マウント | ソニー E |
最短撮影距離 | 20cm |
カスタムモードスイッチ | 〇 |
フォーカスブリージング | 0.7%(1m~∞) |
フォーカスホールドボタン | 〇 |