キヤノンは、静止画・動画において、高い撮影性能を実現しながら優れた機動性を兼ね備えたプロ・ハイアマチュア向けのフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5 Mark II」を2024年8月下旬に発売する。希望小売価格はオープン。キヤノン公式ストアの参考価格は以下の通り。
- EOS R5 Mark II・ボディ:税込654,500円(2024年8月下旬発売)
- EOS R5 Mark II・レンズキット:税込808,500円(2024年8月下旬発売)
- クーリングファン CF-R20EP:税込64,900円(2024年8月下旬発売)
- アイカップ ER-kE:税込7,480円(2024年8月下旬発売)
- DCカプラー DR-E6P:税込11,000円(2024年8月下旬発売)
- USB電源アダプターPD-E2:税込17,600円(2024年11月中旬発売)
- バッテリーパック LP-E6P:税込14,300円(2024年8月下旬発売)
- バッテリーグリップ BG-R20:税込55,000円(2024年8月下旬発売)
- バッテリーグリップ BG-R20EP:税込82,500円(2024年8月下旬発売)
「EOS R5 Mark II」は、フラッグシップ機「EOS R1」(2024年11月発売予定)にも搭載されている、高速解析・高速撮影を実現する新開発のエンジンシステム「Accelerated Capture」や、ディープラーニング技術の活用により、静止画・動画性能を「EOS R5」(2020年7月発売)から大幅に進化させることで、多彩な映像表現を実現するフルサイズミラーレスカメラ。
自然風景やスポーツなどの静止画撮影から報道や映像制作などの動画撮影まで幅広いシーンでの撮影を一台でカバーする撮影性能と機動性を兼ね備え、プロ・ハイアマチュアユーザーの多様なニーズに応えるという。
決定的な瞬間を逃さない高精度AFや高速連写の実現
新エンジンシステム「Accelerated Capture」とディープラーニング技術の融合により、優れたトラッキング性能を実現。被写体が交錯するシーンでも被写体を追い続けるための強化されたトラッキング性能や、サッカーのシュートなどの特定のアクションを認識し素早くAFフレームを合わせる「アクション優先」機能などにより、狙った被写体を粘り強く追尾し、撮影し続けることが可能。
また、電子シャッター時、最高約30コマ/秒を達成しながら、「EOS R5」と比較し、大幅にローリングシャッター歪みを低減している。さらに、「プリ連続撮影」機能を搭載することで、シャッターボタンを押したタイミングから最大約15コマ分遡って連続撮影することを可能とし、決定的瞬間を逃さず撮影可能としている。
約4500万画素フルサイズ裏面照射積層CMOSセンサーや「ニューラルネットワークノイズ低減」機能による高画質
新開発のフルサイズ裏面照射積層CMOSセンサーにより、約4500万画素の高解像度と常用最高 ISO51200(静止画撮影時)の高感度を両立し、高画質な静止画撮影を実現。また、ディープラーニング技術を活用した「ニューラルネットワークノイズ低減」機能により、撮影した画像をカメラ内で処理することで、夜景などの高いISO感度で撮影した画像のノイズを低減し、高画質な画像を生成することを可能としている。
「CINEMA EOS SYSTEM」との機能共通化による本格的な映像制作の実現
フルサイズ画角での8K/60P RAW動画や4K SRAW動画をカメラ内部記録で実現。さらに、「CINEMA EOS SYSTEM」にも搭載されている、用途に応じて画質調整が可能な「カスタムピクチャー」や中間から暗部の階調性が高い「Canon Log 2」を搭載し、「CINEMA EOS SYSTEM」と親和性の高い画作りが可能としている。■1)決定的な瞬間を逃さない高精度なAFや高速連写の実現
- 高速解析・高速撮影を実現する新エンジンシステム「Accelerated Capture」とディープラーニング技術の融合による新たな AF システム「Dual Pixel Intelligent AF」により、優れたトラッキング性能を実現。
- 被写体が交錯するシーンが多いチームスポーツなどでも被写体を追い続けるための強化されたトラッキング性能、人物が小さい場合でも検知可能な「上半身検知」、障害物が被写体の前を横切るシーンなどでも被写体の頭部とその前に重なる障害物を見分ける「頭部領域推定による障害物回避」により精度の高いトラッキングが可能。
- サッカーのシュートなどの特定の動作の被写体をカメラが自動で認識し、素早く AF フレームを合わせる「アクション優先」機能を搭載。
- あらかじめ狙いたい被写体を登録し、優先的に追尾し続ける「登録人物優先」機能では、「EOS R3」(2021年11月発売)と比較し、顔が斜めに向いた際の検出性能が向上。
- 電子シャッター時、AF/AE追従しながら最高約30コマ/秒を実現し、20コマ/秒、10コマ/秒などの中間のコマ速の設定が可能。
- 電子シャッター時のローリングシャッター歪みは「EOS R5」に対して歪み量が約40%に低減され、高速に動く被写体でも少ない歪みで撮影が可能。
- ファインダーをのぞく瞳の動きでAF操作が行うことができる視線入力AFを搭載し、検出フレームレートを「EOS R3」比約2倍にすることでレスポンスを向上し、光学系も新規設計とすることで目の位置がずれた場合や眼鏡装着時の検出安定性も向上。
- シャッターボタンを押したタイミングより最大約15コマ分遡って撮影することができる「プリ連続撮影」機能を搭載し、JPEG/RAW/HEIFにおいて切り出し作業なしで記録可能。
■2)約4500万画素フルサイズ裏面照射積層CMOSセンサーや「ニューラルネットワークノイズ低減」機能による高画質
- 約4500万画素の高解像度と常用最高ISO51200(静止画撮影時)の高感度を両立しながら、高画質な静止画撮影を実現。
- ボディ内5軸手ブレ補正機構を搭載。また、レンズ内光学式手ブレ補正機構を搭載したRFレンズでは協調制御に対応し、中心最大8.5段、周辺最大7.5段の手ブレ補正効果を発揮。さらに、広角特有の画面周辺でのブレを抑制する周辺協調制御にも対応。
- 「カメラ内アップスケーリング」機能では、アプリケーションなどを介することなく、撮影した画像(JPEG/HEIF)から最大約1億7900万画素の画像をカメラ内で生成し、トリミングしたい場合などに有効。RAWで撮影した静止画をカメラ内で処理し、ノイズを低減した高画質な画像をカメラ内で生成する「ニューラルネットワークノイズ低減」機能を搭載。
■3)「CINEMA EOS SYSTEM」との機能共通化による本格的な映像制作の実現
- フルサイズ画角での8K/60P RAW動画や4K/60P SRAW動画、4K/120P MP4動画記録をカメラ内部記録で実現。動画撮影中の静止画記録にも対応し、動画撮影を停止せずに最高約7.5コマ/秒の連続撮影を可能とすることで、機材の簡略化など業務効率の向上に寄与。
- 大容量の編集用データとファイルサイズの軽いProxy動画をCFexpressカードとSDカードに同時記録することが可能。軽量なProxy動画を使用することで、PCへの送付や編集を効率化。
- 「CINEMA EOS SYSTEM」と共通の仕様として、用途に応じて画質調整が可能な「カスタムピクチャー」や「Canon Log 3」と比較し、中間から暗部の階調性が高い「Canon Log 2」を搭載し、撮影用途に応じた最適な設定を選択することが可能。
- デジタルシネマカメラ「EOS C400」(2024年9月発売予定)と共通のファイルシステムXF-HEVC S/XF-AVC Sを採用することで、ワークフローを共通化し、編集作業を効率化。
- カメラから離れた位置でも動画の記録状況を把握することができるタリーランプを搭載。動画撮影ボタンを押す3秒前もしくは5秒前から映像を記録することが可能な「プレ記録」機能を搭載。
- 新製品の“クーリングファンCF-R20E(別売り)”を装着することにより、本体の温度上昇を抑制し、動画撮影可能時間を延長し、8K/30P時、120分以上の動画記録を実現。
- 「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」(2021年12月発売)を装着することで、180° 3D VR映像を撮影し、カメラ内で仕上がりイメージの確認が可能。
■4)プロ・ハイアマチュアユーザーに求められる快適な操作性や通信機能の追及
- 0.5型、約576 万ドット、「EOS R5」比輝度約 2 倍の高精細パネルを採用し、快適な見えを実現した高精細電子ビューファインダーを搭載。
- 「EOS R5」同等の防じん・防滴性能を備え、マグネシウム合金を外装に採用することで高い堅牢性を実現。
- EOSシリーズではじめてIEEE802.11ax規格相当に対応し、高速な無線通信を可能とするだけでなく、6GHz(インフラストラクチャーのみ)に対応することで広い周波数帯が使用可能となり、快適な通信性を実現。
- 新製品“バッテリーグリップBG-R20EP”(別売り)や“クーリングファンCF-R20EP”(別売り)を装着することで有線LAN高速規格2.5GBase-Tに対応し、安定した接続環境で大容量の静止画や動画を送信することが可能。