Magewellは、オールインワン制作・ストリーミングシステム「Director Mini」の機能アップデートを発表した。
今後30日以内にリリースされる予定のDirector Miniバージョン3.0は、現在ベータテスト中で、無料のファームウェアアップデートとして提供され、2024年9月13日~16日にアムステルダムで開催されるIBC2024の同社スタンド(スタンド番号:7.A44)で展示される。
Director Miniは、マルチ入力スイッチング、グラフィックス、ストリーミング、レコーディング、モニタリングを1台のコンパクトなデバイスに統合。小型でポータブルなフォームファクターに多くの機能持つ同製品は、バージョン3.0により、制作ツールセット、リモートコントロール機能、入力の柔軟性など40 を超える機能強化が施され、さらに強化された。
ピクチャーインピクチャー、サイドバイサイド、クワッドスプリットなどの新しいシーンプリセットにより、ユーザーは複数のカメラアングルやソースを組み込んだシーンレイアウトをより速く簡単に作成可能。Director Miniの内蔵スコアボードエンジンには、サッカー(スタメンや選手交代を含む)用の4つの新しいテンプレートが追加された。統合されたグラフィック機能には、アニメーションタイトルとローワーサーダーが追加され、多数のユーザーインターフェイスの改良により、シーンレイアウトとグラフィックの作業がより速く、より正確になったという。
Director Miniのリモートコントロールオプションも拡張され、プロデューサーやアシスタントがモバイルデバイスやラップトップからDirector Miniを操作可能となった。無料のDirector Utilityモバイルアプリは、ライブ番組ビデオとオーディオのモニタリング、マルチステップショートカットの作成と編集、インスタント・リプレイ・コントロール、リプレイイベントの共有が可能になった。また、Director MiniのブラウザベースのウェブUIも拡張され、インスタント・リプレイ・コントロールが追加された。
HDMI、USB、NDI、SRT、RTMP、モバイルカメラ入力など、Director Miniの入力の柔軟性は、RTSPストリームとHTMLウェブページソースのサポートにより、さらに拡張された。バージョン3.0では、Director Miniのグラフィックエンジンで、NDI High Bandwidthソースをモーションオーバーレイとしてアルファチャンネルで使用できる。
その他の新機能として、Director Miniのマルチビュー出力(番組出力、プレビュー出力、複数の入力ソースで構成)の録画、ストリーミング、NDI配信用にエンコードする機能、共有Wi-Fi環境におけるキャプティブポータル認証のサポート、スマートフォンの携帯電話データ接続を使用するUSBテザリングが追加され、その他多数の修正と機能強化が実現。
MagewellのCEO兼CTOであるニック・マー氏は、次のようにコメントしている。
ニック氏:これまでのDirector Miniのアップデートと同様に、バージョン3.0にはお客様に付加価値を提供する強力な新機能が含まれています。
我々はまた、既存の機能をより良くすることに重点を置き、ユーザーにより多くのコントロールを与え、より簡単で効率的なユーザーエクスペリエンスに磨きをかけました。