Blackmagic Designによると、TikTokとYouTubeの映像クリエイターである「Beeveekee」が、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proデジタルフィルムカメラで撮影を行い、編集、グレーディング、VFX、オーディオプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioを使用しているという。

Beeveekeeは、TikTokおよびYouTubeをプラットフォームとして、独自のスタイルを発信しており、ショート動画は15秒から3分という長さで、実験的なものから伝統的なホラー、SF、コメディー、ミステリーなど、様々なジャンルがミックスされている。

Beeveekeeは、次のようにコメントしている。

Beeveekee:私が発信するコンテンツは、常にストーリーを中心にしています。

私はずっと動画や映画に興味を持っていましたが、ソーシャルメディアにより、ショート動画を追求する機会を得られました。

Beeveekeeは、オンラインのトレンドに合わせた動画を制作することから始め、そのプロセスの楽しさに気づいた。そしてTikTokの他に、InstagramやYouTubeでも動画を共有するようになったという。

Beeveekee:これらのプラットフォームに大きい網を張りたかったんです。アクセス可能性が非常に大事なので、これらの3つのプラットフォームに投稿することで、私の動画を見たいと思っているできるだけ多くの人にコンテンツを届けることができるのではないかと思いました。

Beeveekeeは初めからBlackmagic Design製品を採用した。

Beeveekee:Beeveekeeとしての活動を始める前からBlackmagicのカメラを使っていたんです。

Pocket Cinema Camera 6K Proの前はBlackmagic Production Camera 4K、そしてさらにその前は2013年にリリースされたオリジナルのPocket Cinema Cameraを使用していました。

BeeveekeeがBlackmagic Design製品に惹かれた共通の理由は、そのカラーサイエンスであったという。

Beeveekee:コンテンツのポスプロはDaVinci Resolve Studioで行っています。特にフッテージのグレーディングに膨大な時間がかかりますが、驚くほど詳細なコントロールが可能です。

単一のカメラ視点で撮影しているので設定はシンプルであるが、グリーンバックを使用したり、プロジェクトごとに使用するレンズを選定したりする必要があるという。

Beeveekee:現在私のチャンネルでは、いくつかの異なるストーリーを展開しており、それぞれのストーリーで異なるセットアップが必要です。

「Not Your Normal Kids Show」は、ダークでひねくれた基調の子供の世界を舞台にしたホラーアクションRPGで、非常にシンプルなグリーンバックのスタジオセットアップを使用しています。

グリーンバックでは2つの照明を使用しています。一つは被写体のキーライトとなるバックライト、そして必要に応じてフィルライトを使用します。カメラを三脚に設置し、数フィート離れた場所で被写体を正面から撮影します。希望するフレームや照明に応じて、35mm、50mm、85mmのレンズを切り替えています。

Beeveekee:ホラーパロディの「Brittany Vs」、モキュメンタリーシリーズの「Sunny Feratu」など、他のシリーズでは、より従来的な映像制作のアプローチを取っています。各シーンを撮影前にリストアップして、絵コンテを作成します。

私の夫でもある映像制作パートナーは、カメラマンと照明係の役を担っています。最初に、参考となる3点照明のシーンを設定して、そこからさらにスタイライズしていきます。ショットによっては分割照明やリムライト、4つ目の照明が必要になります。動画のコンテクスト次第ですね。

Beeveekeeは、Pocket Cinema Camera 6K Proのユニークな機能が彼女の動画にとって有益であるとコメントしている。

Beeveekee:Pocket Cinema Camera 6K Proを使用するようになってから、動画制作がかなり簡単になりました。

現在、すべてのコンテンツを、TikTokやInstagramの縦長フォーマットに合わせて、1:1.9のアスペクトレシオ(4K DCI)で撮影しています。6K Proには、カメラを90°回転させることで縦長の映像を撮影できる機能が内蔵されています。些細な機能に見えるかもしれませんが、コンテンツクリエイターにとっては、生活の質を変えるほどのアップデートです。

6K Proは軽量で多用途に使用でき、使い勝手の良いカメラです。私たちはすべてのコンテンツを小さなアパートで撮影していますが、どこにでも収納できます。

また、内蔵のNDフィルターは、撮影に使用した照明をより詳細にコントロールできるので、非常に重宝しています。

Beeveekeeが他のNLEで編集を行っている間、チームは完全なポストプロダクション・ソリューションのDaVinci Resolve Studioへの移行を開始する。

Beeveekee:私の最新動画「Brittany Vs Ghostface」は、完全にResolveだけで編集しましたが、ここしばらくの間は、自由に使える最高のカラーグレーディングツールとして、Resolveをポストプロダクションワークフローの一部に使用していました。

BeeveekeeはBlackmagic Designワークフローを活用しているが、Pocket Cinema Camera 6K Proは、希望するルックと必要な機能が全て得られるソリューションであるという。

Beeveekee:コントロールされた環境とセットが重要です。私たちが撮影するすべてのショットは、構成、照明、構図を慎重に組み立てています。

Blackmagicカメラでは、各シーンを形作り、掘り下げる余地があります。その画質とカラーサイエンスにより、新しいエキサイティングなコンテンツが生まれます。

私たちにとって一番のメリットは、映画監督のような気分になれること、そして映画監督のような考え方ができるようになることですね。