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パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社(以下:パナソニック)は、撮影環境や規模に合わせて柔軟に運用システムを選択可能な4Kスタジオカメラ「AK-UCX100」とカメラファイバーアダプター「AK-CFA100」を開発した。2024年度第3四半期に発売予定。希望小売価格は以下のとおり。

  • 4Kスタジオカメラ「AK-UCX100」:税込5,973,000円
  • カメラファイバーアダプター「AK-CFA100」:税込1,155,000円

なお、同機は2024年9月13日~16日にオランダ・アムステルダムで開催される欧州最大のプロ用放送機器展IBC2024(International Broadcasting Convention 2024)に出展される。

現在、ライブイベントのステージ演出はLEDウォールやプロジェクター、ライティング技術の進化により年を追うごとに高度化し、撮影機材にも高い画質や機能が求められている。一方で、制作現場ではコスト削減や人材不足をはじめとした様々な課題を抱えているのが現状だという。

そこでパナソニックでは、高品質な映像美を備えながら、カメラヘッド単体での運用やカメラファイバーアダプター(以下:CFA)と組み合わせた運用、カメラコントロールユニット(以下:CCU)と組み合わせた運用など、現場の環境や予算に合わせて運用スタイルを選択可能なスタジオカメラAK-UCX100を開発した。

カメラヘッド単体でもCFAやCCUを用いても運用可能

4KスタジオカメラAK-UCX100は、従来必須とされていたカメラコントロールユニット(CCU)を用いることなく、カメラヘッド単体での運用が可能。CCUレスで12G-SDI(2系統)のほか、NDI High Bandwidth、SRT、SMPTE ST 2110などに対応し、ベースバンド運用からIP運用まで柔軟に選択できる。

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また、同時開発したカメラファイバーアダプターAK-CFA100と組み合わせて使用することで、約2kmの電源供給(光ファイバーケーブルのみの場合は最長10kmまで延長)が可能。さらに、現行の同社製CCU、AK-UCU700シリーズとの接続も可能なため、特設のライブ会場ではCCUレスで、電源から離れた場所ではコンパクトなAK-CFA100を用いて、スタジオでは既設のCCUを活用して運用など、現場環境に合わせて幅広く選択することが可能になる。

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将来のIPライブプロダクションに備えた拡張性

スタジオ撮影はもちろん、ライブプロダクションでの安定したIP運用を実現するため、非圧縮4K映像を伝送可能なSMPTE ST 2110に対応。また、視覚的にロスレスな映像品質を低遅延で伝送できるJPEG XSにより、帯域幅に制限のあるネットワーク環境下でもカメラ映像の円滑な伝送が可能。

加えて、ネットワークに接続されたカメラをタグ付けしてグループ化する「タグVLAN機能」を搭載予定のため、大規模ネットワーク運用時の管理を大幅に円滑化するという。

さらに、CCUレスでSMPTE ST 2110によるリダンダンシーを実現し、IPライブ映像制作における高い安定性を確保。3G-SDI映像のTRUNK機能にも対応しているため、リモートカメラなど各種映像データの同時伝送も可能。映像品質から運用性の向上まで、IP化における様々な課題を解決したとしている。

ステージの迫力が伝わる高品位映像

AK-UCX100は、水平垂直ともに解像度2000TV本を実現し、被写体のディテールを高精細に再現する。また、HDR(HLG)/BT.2020の広いダイナミックレンジと色域により、豊かな階調と色彩のステージ演出を臨場感あふれる映像で伝えるという。

さらに、LEDウォール撮影時に発生するモアレを低減できるHDローパスフィルタや、フォーカスポイントをガイド表示でサポートする高精度フォーカスインジケーターなど多彩な撮影サポート機能を搭載。二度とない一瞬を美しく表現するライブプロダクションでのさらなる使いやすさを実現したという。