Blackcam Robotics、自由歩行型ペデスタル「RP1」、ロボットアーム「ARRO2」発表[IBC2024]

Blackcam Roboticsは、フリーローミング・ロボット・ペデスタル「RP1」とロボットアーム「ARRO2」を発表した。両製品は自由で創造的なカメラの動きを可能にし、放送局やプロダクションチームに、優れたインカメラ映像を実現する能力を提供するという。

RP1は、2024年9月13日から16日までアムステルダムで開催されるIBC 2024のKST MoschkauとZero Densityのブース(ブース番号:7.B01)に展示される。RP1は、報道スタジオのようなペースの速い現場のニーズに応えるために作られた新型フリーローミング・ロボティック・ペデスタル。60kgの堅牢な可搬重量と多方向車輪を備え、スタジオ内を最大250mm/sで滑走しながら、様々な機材を運べる。7インチタッチスクリーンディスプレイ、フジノンおよびキヤノンの両システムに対応するデジタルレンズコントロール、カメラ、プロンプター、コンバーター用の統合48V電源などの機能を装備。モジュール式で革新的なデザインにより、工具不要のホイールクリーニングや効率的なケーブルマネジメントでスムーズな操作が可能だという。

Blackcam Robotics、自由歩行型ペデスタル「RP1」、ロボットアーム「ARRO2」発表[IBC2024]

また、同ブースではRP1とロボットアームを組み合わせた「Mantis」も展示されている。KST Moschkauが開発したMantisは、RP1の使いやすさと互換性を実証。

さらに、Blackcamはロボットアームの最新バージョンであるARRO2を発表。軽量、モジュール式で静かなソリューションで、放送環境での多用途性を実現するように設計されているという。重さわずか80kgのARRO2は、直径3.6mの3D空間を操ることができ、ほぼ無音に近い精度で360°回転することができるため、マウントしたカメラでスポーツやニュース番組などのダイナミックなショットを撮影できる。

Blackcam Robotics、自由歩行型ペデスタル「RP1」、ロボットアーム「ARRO2」発表[IBC2024]

ARRO2のモジュラーデザインは、30分以内で簡単にセットアップができ、多くの放送用カメラやレンズシステムと互換性がある。長さ1.8mで17kgの可搬重量を持ち、調整次第で長さ2.2mまで拡張可能。マニュアルモードとオートマチックモードのデュアルオペレーションが特徴で、動きを事前にプログラムすることも、リアルタイムでコントロールすることもできる。ARRO2はドイツパビリオンのブース(ブース番号:8.A21B)で実際に動作している様子を体験できる。

Blackcam Robotics、自由歩行型ペデスタル「RP1」、ロボットアーム「ARRO2」発表[IBC2024]