ケンコー・トキナーは、光学系交換式レンズシステム「SAMYANG Remaster Slim」(以下:Remaster Slim)を2024年10月25日に発売する。希望小売価格はオープン。Remater Slimのモジュール+レンズ3種とそれらを同時に収納し持ち運べる専用ハードケースをセットにした「SAMYANG Remaster Slim 21mm F3.5/28mm F3.5/32mm F2.8 Eマウント 」の推定売価は税込69,800円。
Remaster Slimは、光学系のユニット自体を着脱することができるので、レンズ本体の大きさを変えずに、異なる焦点距離、描写のレンズに交換できる。光学ユニットは磁石固定のバヨネットマウント式で交換は簡単。状況に応じて迅速に付け替えが可能。
焦点距離は21mm、28mm、32mmの3種類で、1980年代から2000年にかけて登場したスリムなフィルムコンパクトカメラの光学系にインスパイアされ、それぞれの特性を維持しつつデジタルセンサーに最適化された新しいデザインとなっているという。
製品特長
往年のフィルムカメラにインスピレーションを得た3つの焦点距離のレンズユニット
Remaster Slimのユニークなモジュラー・デザインは、創造性と実用性を見事に両立。3つの焦点距離(21mm/28mm/32mm)を切り替えることができる、ユニークなレンズとなっている。1つのモジュールで簡単に画角を変えることが可能。
より小さく、より軽く、より多機能に
Remaster Slimは従来のレンズよりも小型で軽量でありながら、多くの機能を追加し、さらに機能が強化されている。同モデルは、ユーザーが必要とする様々な撮影機能と携帯性を提供し、撮影環境を問わず卓越した性能を発揮するという。全長2cm未満の小さなサイズと80g未満の重量にもかかわらず、カスタムAF/MFスイッチを搭載するなど、多用途に対応。さらに、MFモードでは、AF時よりも最短撮影距離が短縮され、被写体をよりダイナミックかつリアルに捉えることができるという。
モジュラーレンズの着脱方法
レンズをモジュールに取り付けるには、まずモジュールのマウント指標とレンズの溝に合わせ、その溝に合わせてレンズをモジュールに挿入し、カチッと音がするまで時計回りに20°回す。モジュールにはマグネットが装備されており、取り外すにはマウントインデックスが見えるまで、レンズを反時計回りに回す。モジュールのカメラへの着脱方法は、通常の交換レンズと同様。
Remaster Slimのシステムの最大の特長は、全長19.5mmの薄さ。ポケットに収まるので、日常や旅行での写真撮影に最適だという。また、重さもモジュール込みで70.6g(RS 21mm)、70.7g(RS 28mm)、66.5g(RS 32mm)と100gを切る軽さを実現。かつステッピングモーターを搭載することで、レスポンスの良いオートフォーカスとなっている。
Remater SlimのモジュールのAF/MFスイッチにより、状況に応じてフォーカスモードの素早い切り替えが可能。また、マニュアルフォーカス時は、小型のフォーカスリングにより高い精度でのピント合わせが可能。さらにモジュール後部に直接搭載されたUSB Type-Cポートは、アクセサリーを介することなく、ファームウェアアップデートなどを簡単に適用する。
作例
製品仕様
Remaster Slim AFモジュールFE | |
フィルターサイズ | φ49mm |
最大径 | φ63mm |
長さ | 19.5mm |
重さ(モジュールのみ) | 58.1g |
AFモーター | STMモーター |
AF/MFモードスイッチ | F1.7 |
マウント | ソニーEマウント |
対応フォーマット | 35mm フルサイズ |
RS 21mm F3.5 | RS 28mm F3.5 | RS 32mm F2.8 | |
絞り | F3.5~F22 | F3.5~F22 | F2.8~F22 |
レンズ構成 | 6群7枚 | 6群6枚 | 6群6枚 |
最短撮影距離(AF) | 0.18m | 0.3m | 0.37m |
最短撮影距離(MF) | 0.15m | 0.23m | 0.28m |
最大撮影倍率(AF) | 0.16倍 | 0.12倍 | 0.11倍 |
最大撮影倍率(MF) | 0.23倍 | 0.17倍 | 0.15倍 |
画角(フルサイズ) | 93.6° | 73.0° | 64.6° |
画角(APS-C) | 69.0° | 52.2° | 46.2° |
重さ (レンズユニットのみ) |
12.6g | 12.5g | 8.4g |
コーティング | UMC(ウルトラマルチコーティング) | ||
絞り羽根 | 7枚 |