ソニーは、Cinema Lineシリーズ「VENICE 2」「FX6」「FX3」「FX30」「BURANO」のファームウェアアップデートを2024年11月13日(水)から15日(金)にて幕張メッセで開催されるメディア総合イベント「Inter BEE 2024」で展示する。

VENICE 2 Version 4.0

「VENICE 2」 Version 4.0を2025年8月以降に提供予定。追加される主な機能は以下の通り。

  • 露出管理ツール「EL Zone System」に対応する。EL Zone SystemはIRE値の代わりにSTOPを使用して露出値を表示することで露出を管理するツール。本機能は「VENICE 2」に既存の露出管理ツールに加えて提供する。
  • ユーザーフレームラインの色設定に対応する。フレームラインツールや本体で作成したフレームラインの色設定に対応することで、カスタマイズ性や視認性が向上する。

Version 4.0以降、2026年にVersion 5.0、2027年にVersion 6.0の提供を予定している。

FX6 Version 6.0

Cinema Lineカメラ「FX6」Version 6.0を2026年2月以降に提供予定。追加される主な機能は以下の通り。

  • 「BIG6」UIメニューを追加する。「VENICE」「VENICE 2」や「BURANO」などのCineAltaカメラと同様に、撮影で特に重要な6項目を確認および操作することができる。
  • モニター上に黒枠を追加することで、撮影映像の上にカメラステータス表示が重ならないように表示方法を変更した。
  • Blackmagic Design社のVideo Assistレコーダーを使用したBlackmagic RAW録画が、「FX6」のSDI RAW出力に対応する。「FX9」は別途XDCA-FX9を使用することでBlackmagic RAW録画が可能になる。

FX3 Version 7.0、FX30 Version 6.0

「FX3」 Version 7.0、「FX30」Version 6.0を2025年9月以降に提供する。本ソフトウェアにより多くのCinema Lineカメラで一貫したユーザーインターフェイスと操作方法によるオペレーションを実現する。追加される主な機能は以下の通り。

  • 「BIG6」UIメニューを追加する。「VENICE」「VENICE 2」や「BURANO」などのCineAltaカメラと同様に、撮影で特に重要な6項目を確認および操作することができる。
  • アナモルフィックデスクイーズ1.5xを追加する。この新しい比率により、レンズ選択の面でアナモルフィックレンズの使用機会が増加している、撮影現場に新たな柔軟性をもたらすという。
  • Blackmagic Design社のVideo Assistレコーダーを使用したBlackmagic RAW録画が、「FX3」、「FX30」のHDMI RAW出力に対応する。

BURANO Version 2.0

  • 2025年3月以降に提供のBURANO Version 2.0を国内で初展示する。Version 2.0には、新しい記録形式、新しいアナモルフィックデスクイーズ1.8x、モニタリング機能の改善などのアップデートが含まれている。

※BURANO Version 2.0の詳細については、2024年6月24日に発表した 「CineAltaカメラ「BURANO」ライブ運用やスローモーション撮影など大幅に機能強化するファームウェアロードマップのお知らせ」を参照。