Blackmagic Designによると、ル・ポールの「ドラァグコン・ロサンゼルス2024」のピンクカーペットが、ATEM Television Studio 4K8ライブプロダクションスイッチャーおよびBlackmagic Web Presenter 4K配信ソリューションなど、Blackmagic Designのライブプロダクションワークフローを用いて配信されたという。同イベントは、「ル・ポールのドラァグ・レース」シリーズを世界的に配信しているプラットフォームであるWOW Presents Plusで最も視聴回数の多いオリジナル番組となった。
「Million Dollar Listing」、「Backyard Envy」、「ル・ポールのドラァグ・レース」などのテレビ番組の制作を手掛けているWorld of Wonder Productionsにより制作された今年のドラァグコン・ロサンゼルスのピンクカーペットイベントでは、テープカットや有名なクイーンズウォークが放送された。「ル・ポールのドラァグ・レース」の全シリーズからのドラァグ・クイーンが60mのピンクカーペット上で、今年のファッションを披露し、カメラインタビューに応えた。
ピンクカーペットの端はWorld of Wonder Productionsの作業領域として割り当てられ、ライブ配信のメインスイッチャーの役割を果たしたATEM Television Studio 4K8と、Blackmagic Web Presenter 4Kなどの多数のBlackmagic Designの機器が設置された。5台のBlackmagic URSA Mini Pro 4.6K G2デジタルフィルムカメラが、ピンクカーペットの周囲に配置され、複数のBlackmagic Studio Fiber ConverterおよびBlackmagic Camera Fiber ConverterでSMPTEケーブルを介して給電とコントロールを行い、信号はATEMに送信された。
また、撮影されている映像をプロデューサーが確認するために、多数のMicro Converter BiDirectional SDI/HDMI 3Gを使用して、会場の様々なモニターが接続された。HyperDeck Studio 4K Pro放送デッキにはライブ配信用のグラフィックが事前にロードされており、それらが配信に使用された。プロデューサーは、司会を務めたミシェル・ヴィサージュ氏のリファレンスモニター用に複数の入力を即座に切り替える機能も必要だったため、ATEM Television Studio 4K8からのATEM Television Studio HDライブプロダクションスイッチャーへのライン出力が使用された。これにより、1つの出力で、すべてのカメラアングル、グラフィック、ライブ配信中に司会のヴィサージュ氏が使用するプロンプターにアクセスできた。
World of Wonder Productionsの機材管理を行っているブレイク・ジェイコブズ氏によると、同イベントの制作は以前は外部に委託していたが、World of Wonder Productionsは社内スタッフでライブ配信できる手頃な方法を見つけ、それによって節約した費用をライブ配信の頻度を増やすために使用したいと考えていたという。
Blackmagic Designの機器を使用することで、同社は今年のピンクカーペットの制作を安心して行えたと、ジェイコブズ氏はコメントしている。
ジェイコブズ氏:Blackmagic製品に搭載されている機能と信頼性の高さのおかげで、ドラァグコンを適切に配信・制作できました。
プリプロダクションの段階における機器のセットアップとテストは簡単でした。希望のワークフローを実現するために、製品マニュアルを使用しました。極めてユーザーフレンドリーであることが、Blackmagic Designの機器を使用しているメインの理由の一つです。また、コンパクトなのでイベントへの搬送が簡単で、手頃な価格であることも大きなメリットです。
同氏はBlackmagic Designの製品の汎用性の高さを気に入っており、ドラァグコン・ロサンゼルスにおける追加の撮影に加え、サブスクリプション型オンデマンドチャンネルでの初の生放送となったドラァグコンUK 2024のピンクカーペットの中継のためにも使用した。また、次回のドラァグコンUKでは、メインステージでのパフォーマンスの撮影を含める予定だという。
ジェイコブズ氏:Blackmagic Designの機材は手頃で使いやすいだけでなく、イベントを自社の人材で撮影できます。また、柔軟性が高いので、各プロジェクトのニーズに合わせてスケールアップできます。
弊社では、様々な規模・タイプのイベントの撮影を手掛け始めました。ATEM Television Studio 4K8はポータブルなので、イベントでのセットアップや撤収がすばやく行えるにも関わらず、極めて多機能です。イベント撮影の手を広げていき、制作会社としてのサービスを拡大していくにあたって、Blackmagic Designのワークフローで今後どのようなことができるのかを見出すのを楽しみにしています。