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株式会社銀座十字屋は、同社が取り扱うオーストリアAngelbird社のCFexpress Type Aカードの新製品「AV PRO CFexpress A」を発売した。ラインアップと希望小売価格は以下の通り。

  • AV PRO CFexpress A 256GB:税込31,980円
  • AV PRO CFexpress A 512GB:税込48,980円
  • AV PRO CFexpress A 1TB:税込98,980円

AV PRO CFexpress Aは、SEモデル(AV PRO CFexpress A SE:2024年10月発売)の2倍の転送速度と最大1TBの大容量を備え、最新のCFexpress 4.0規格に対応している。また、Angelbirdの主要ユーザーであるプロフェッショナル向けに、高い性能と耐久性を担保するため、すべての容量モデルにおいて100%のオーバープロビジョニングを採用している。

ソニー製のCFexpress Type A対応カメラでの使用を想定し、対応カメラの全機能と記録要件をサポートする。AV PRO CFexpress A対応カメラ(2024年12月現在)は以下の通り。

  • Sony α1、α1 II
  • Sony α7 IV、α7R V、α7S III
  • Sony α9 III
  • Sony FX3、FX30、FX6

すべての容量モデルで100%のオーバープロビジョニングを採用。これにより、メモリーセルの劣化を抑え、長期間にわたり安定した性能を維持するという。プロフェッショナルが求める高耐久性と信頼性を実現したとしている。

持続書き込み速度は800MB/sで、高負荷な撮影環境でも速度低下がなく、大容量データの連続書き込みにおいても安定したパフォーマンスを提供する。

安定した動画記録を保証するVPG400に準拠している。大容量1TBモデルもラインナップし、長時間の動画撮影にも対応する。

100%オーバープロビジョニングがもたらす高い性能と耐久性

AV PRO CFexpress Aは、すべての容量モデルで100%のオーバープロビジョニングを採用。オーバープロビジョニング(以下:OP)は、フラッシュメモリーの一部を見えない領域として確保し、メモリーコントローラーが効率的にデータ管理を行うことで性能と耐久性を飛躍的に向上させる技術のこと。

AV PRO CFexpress Aは100%のOPを採用しているため、すべての容量モデルが実質2倍の物理容量を持つという。たとえば512GBモデルの場合、実際には倍の1024GB(1TB)の物理容量を持ちながら、512GBを記録領域に、残りの512GBをOPに使用する。

OPによる技術的なメリット

  • 高速な書き込み性能の維持:大容量データの連続書き込みでも書き込み遅延が最小限に抑えられ、バッファー超過による撮影の中断を防止。スムーズな撮影をサポートする。
  • 耐久性と寿命の向上:ウェアレベリングの最適化により、データ書き込みがメモリー全体に均等に分散。不必要な書き込みを減少させることでメモリーセルの劣化を防ぎ、長期間高性能を維持する。
  • 安定したパフォーマンス:パフォーマンスの一貫性と高負荷環境での信頼性を確保。使用容量が増えても性能低下が起こりにくく、4K/8K動画撮影や高速連写などの高負荷状況でも安定した速度を維持する。
  • データの信頼性向上:エラー訂正とバッドブロック管理を強化。OP領域を活用してエラー訂正コード(ECC)の効率化や不良ブロックの管理を行い、データの整合性と安全性を向上したいう。

CFexpress Type A対応ハイエンドカメラでのメリット

  • 大容量データの高速処理:高解像度画像の迅速な書き込みと高速連写時のバッファークリア速度向上により、超高画素カメラでの大容量ファイルもスムーズに処理。連写可能枚数が増加し、ワークフローを効率化する。
  • 連続撮影の安定性:効率的なデータ管理と負荷分散により、長時間の連続撮影でも速度低下やカード発熱を抑制。重要な瞬間を確実に捉え、撮影中のトラブルを防止する。
  • 大容量データの効率的な管理:カードの大容量と高速性能により、高解像度画像や高ビットレート動画を多数保存する際のデータ管理が効率化。撮影後の高速読み出しでPCへの転送時間を短縮し、編集作業をスムーズに開始できる。
  • プロフェッショナルワークフローの最適化:撮影から編集までの時間短縮と機材の信頼性向上を実現。データ処理の高速化によりタイトなスケジュールにも柔軟に対応し、重要な撮影現場でのトラブルを最小限に抑え、創造性に集中できるとしている。