ソニー、モーションデータのクリエイティブ制作における活用を加速するアプリ「XYN Motion Studio提供開始メイン写真

XYN Motion Studio

ソニーは、空間コンテンツ制作を支援するソフトウェアとハードウェアが統合されたソリューション群の新ブランド「XYN」の第一弾として、12個の「mocopi」センサーとの接続や、独自アルゴリズムを活用したモーション自動補間およびタグ付け機能を備えたPC用アプリ「XYN Motion Studio」の提供を開始する。

モバイルモーションキャプチャー「mocopi」は、独自のアルゴリズムにより少ないセンサー個数(6個)とスマートフォンのみで高い精度のモーション計測を実現し、VTuberやVRソーシャルアプリユーザーに加え、ゲーム開発や、2Dの映像・アニメ制作に携わるクリエイターにも活用されている。「XYN Motion Studio」では、スタジオや専用スーツが不要といった「mocopi」の特長を活かしながら、新たに発売するPC接続用の専用レシーバーを介した12個のセンサーとの接続(プロフェッショナルモード)により、さらに高精度なモーションデータの取得が可能になる。

また独自のアルゴリズムをモーションデータの編集に応用することで、異なるモーションデータの間を自然な補間データを生成してつなぐ自動補間機能(トゥイーニング)を備え、クラウド上にアップロードしたモーションデータを自動解析し、タグ付けを行うことで、テキストによる検索を可能にする。これらの特長により、従来費用面や設備面でハードルが高かったモーションキャプチャーを、映像制作などさまざまな分野で、幅広い層のクリエイターに扱いやすい形で提供する。

「XYN Motion Studio」およびプロフェッショナルモードの提供開始に伴い、両腕・太もも・両手(または両足)にセンサーを装着するためのバンドも発売する。また、既存のmocopi PCアプリケーションも、アップデートによってプロフェッショナルモードに対応する。

  • PCアプリ「XYN Motion Studio(3月下旬):月額 税込1,100円
  • mocopiセンサーデータレシーバーQM-PR1(3月下旬):税込16,500円(ソニーストア販売価格)
  • mocopiセンサーバンドQM-PB1(3月下旬):税込9,900円(ソニーストア販売価格)
※画面は開発中のもので、今後仕様やデザインが変更される場合がある

プロフェッショナルモード (12個のセンサー接続) により、手軽でより高精度のモーションキャプチャーを実現

モバイルモーションキャプチャー「mocopi」は、直径32mm×厚さ11.6mm、重さ8gの小型センサーを6か所(頭部、両手首、腰、両足首)に装着し、専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンとBluetooth接続してアバター動画やモーションデータの制作を行う。プロフェッショナルモードではこれに加えて、両腕・太もも・両手(または両足)に計12個の「mocopi」センサーを装着し、専用レシーバーを介して『XYN Motion Studio』アプリをインストールしたPCと、スマートフォンを介することなく直接接続することで、より精度の高いモーションデータの取得を可能にする。

センサー情報を用いて足の接地精度を改善する接地補正や、「mocopi」のモーションデータとPCに接続したカメラの映像を組み合わせることで精度を改善する「カメラブレンディング」により、さらなる高精度モーションキャプチャーを実現する。

    テキスト
12個のセンサーでより高精度のモーションキャプチャ—を実現
※画像をクリックして拡大
    テキスト
専用レシーバーによりPCと12個のセンサーを接続
※画像をクリックして拡大
    テキスト
カメラブレンディング
※画像をクリックして拡大

モーション補間機能などによる簡単で効率的なモーションデータ編集

「XYN Motion Studio」を使って収録したモーションデータ、およびその他対応するフォーマットのモーションデータをアプリ内で編集できる。また、ソニー独自のアルゴリズムにより、2つ以上のモーション間をつなぐ自然な動きを自動で生成する、モーション自動補間(トゥイーニング)機能も提供する。制作したモーションデータは業界標準のさまざまな編集ツールで使用可能で、クリエイターが自身のワークフローに柔軟に取り入れることができる。

    テキスト
XYN Motion Studio編集画面
※画像をクリックして拡大
    テキスト
モーション自動補間(トゥイーニング)機能
※画像をクリックして拡大

クラウド機能や自動タグ付け機能によりモーション活用の利便性を向上

モーションデータをクラウドにアップロードすることで、手元のデータの保管が可能になる。加えて、独自のアルゴリズムによりモーションデータを自動解析してタグ付けし、テキストでの検索を可能にする。代表的なモーションデータもプリセットとして提供し、モーションデータ編集と活用時の利便性を高める。

    テキスト
クラウドおよび自動タグ付け機能
※画像をクリックして拡大

今回発売する商品およびアプリの先行体験会を、2025年1月17日および18日に秋葉原コンベンションホールにて開催する。詳細は下記のサイトを参照してほしい。