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パナソニックグループは、2025年1月7日から10日まで米国ネバダ州ラスベガスで開催される「CES 2025」において、"Well into the future"をテーマに出展する(ブース#16605)。

"Well into the future"には、パナソニックグループが使命とする「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現に向け、各分野で挑戦を続けるパートナーと、よりよい未来に向けた新たな変革のうねりを起こしていくという思いが込められている。

パナソニックグループの展示ブースでは、パナソニック ホールディングス株式会社グループCEO楠見雄規氏によるオープニングキーノートでの発信を受け、AIを活用したビジネスへの変革を推進するグローバルな企業成長イニシアティブ(先駆的な取り組み)「Panasonic Go」の考え方などを紹介するほか、人々の健康・快適・安全なくらしや社会の持続可能性を高めるための革新的なテクノロジーに焦点を当てた、最新の取り組みを紹介する。

なお、本展示の一部は、今春、パナソニック東京汐留ビル(所在地:東京都港区東新橋1丁目5番1号)1階にオープンするグループショウルームに移設する予定だという。

主な展示

ブースでは、前半に全体面積の約45%を利用し、AIを活用したビジネスへの変革を推進するグローバルな企業成長イニシアティブ「Panasonic Go」の考え方や事業の事例を紹介する。展示後半には、地球環境問題の解決に向けたカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーに貢献するテクノロジーを紹介するほか、北米で発売する住宅向け全館空調システム「OASYS」や家電製品を展示する。

Panasonic Go

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パナソニックグループは、「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現に向け、人間中心・人権を尊重したAI活用の考え方のもと、「Panasonic Go」を推進する。ここでは、その考え方や具体的な事業の事例を紹介する。

背景

パナソニックグループは、1918年の創業以来、豊かなくらしの実現に貢献をするため、数多くの家電製品(ハードウェア)を生み出してきた。ここでは、創業当時の製品である「二灯用クラスター(二股ソケット)」、大量生産で高い販売実績を誇った1927年製の「スーパーアイロン」、最初のPanasonicブランドの製品である1955年製の「スピーカー」、2004年に世界で初めて片面2層50 GB記録を実現した「ブルーレイディスクレコーダー」などを展示し、パナソニックグループの歴史を紹介する。

「Panasonic Go」の目指す姿

パナソニックグループは、創業者 松下幸之助が1932年に制定した250年計画に基づき、「物と心が共に豊かな理想の社会」を実現することを使命として事業活動に取り組んでいる。250年計画の第5節(2032年から2056年)に向けて、AIを活用したビジネスへの変革を推進するグローバルな企業成長イニシアティブが「Panasonic Go」だという。

ここでは、25年間(建設時代10年、活動時代10年、社会への貢献時代5年)を1節とし、これを10節繰り返すという250年計画の考え方や、これまで培ってきた知見や技術、ハードウェアを最大限にいかしながら、AI活用を広げることで、競争力の高いビジネスへと変革し、さまざまな領域でパナソニックグループならではのお役立ちを果たしていくという、「Panasonic Go」に込めた決意を映像で紹介する。

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事例(1)Blue Yonderのサプライチェーンマネジメントソリューション

Blue Yonderは、エンドツーエンドのサプライチェーンマネジメントソリューションを提供するプラットフォームを構築している。このプラットフォームでは、AIを活用し、毎日200億件以上の需要予測と提案を行っている。

予測AIや生成AI、AIエージェント(特定の目標を達成するために必要なタスクを自律的に実行)により、サプライチェーンのあらゆる段階で、小売業者・製造業者・物流サービスプロバイダーが、計画からフルフィルメント(ECや通販業界で、顧客が商品を注文してから手元に届くまでの一連の業務)、輸配送、返品に至るまでのサプライチェーンを最適化することを支援している。ここでは、Blue Yonderのソリューションが、現代のサプライチェーンの複雑さを乗り越えて、顧客の体験価値向上と企業のサステナビリティに貢献していることを、映像を通して紹介する。

事例(2)Panasonic Wellの「Umi」

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パナソニックグループ発のベンチャーおよびビジネスインキュベーターであるPanasonic Wellは、すべての人々のウェルビーイングを向上させる新しいサービスとテクノロジーを構築することに取り組んでいる。2025年には、米国で、アプリを通して家族をサポートする包括的なデジタルファミリーウェルネスサービス「Umi」を発売予定である。

Umiは、AIと専門家のコミュニティを統合したデジタルウェルネスサービスであり、パーソナライズされた家族向けウェルネスコーチでもある。人々が健康的な習慣を身につけ、一人ひとりに適したウェルネスのルーチンを通じて家族も繋がることを支援する。ここでは、サービスの概要やAIを活用してバーチャルなコーチと対話ができる体験コーナーを設けている。

また、健康やウェルネスに関する企業や団体、研究機関などと連携し、Panasonic WellのデータとAIプラットフォームの強みを活用する取り組み「Panasonic Well Partner Collective」も紹介する。「Panasonic Well Partner Collective」には、Aaptiv、Precision Nutrition、SleepScore Labs、Addition Wealth、BlueApron、Calmなどさまざまな分野を牽引する企業や団体などが集まっている。これらのパートナーとの連携により、「Umi」をはじめとし、個人や家族が健康で豊かな生活を実現するための革新的なソリューションを提供していく考えである。

さらに、健康とウェルネス分野での次なるブレークスルーを見つけ出すことを目的に、AARP(50歳以上の人々を対象とした米国の非営利団体で、約3,800万人の会員を持つ)のAge Tech Collaborativeとの協力により実施されたグローバルスタートアップコンテスト「Family Wellness Innovation Challenge」の受賞者も紹介する。

豊かなくらしや地球環境問題の解決に貢献する取り組み

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パナソニックグループが目指す「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現に向けて、喫緊の課題は地球環境問題の解決である。パナソニックグループでは、2022年に長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」を掲げ、より良いくらしと持続可能な地球環境を両立するために、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現に向けて様々なインパクトを広げる活動を行っている。ここでは、豊かなくらしに貢献するソリューションや家電製品、地球環境問題の解決に貢献するテクノロジーなどを紹介する。

住宅向け全館空調システム「OASYS」

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米国で展開予定の"快適・健康なくらしと経済的でサステナブル・安心なくらし"を両立させる次世代の住宅向けソリューションを紹介する。米国初、ルームエアコン、熱交換気ユニット、搬送ファン(DCモーター換気扇)という既存製品の組み合わせで家中の空調、換気を行う全館空調システムを発売する。米国の従来空調方式との比較において、50%以上の省エネに貢献するとともに、大風量小温度差空調、空気の浄化、静音性により、健康で快適な空間を実現する。

将来的には高効率給湯器、くらし情報を踏まえた家のエネルギーマネジメントシステムをかけ合わせることで再生可能エネルギー100%の家を実現する。これらの概要を映像で紹介する。

Carbon Neutral

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家から街・社会全体へとカーボンニュートラルのインパクトを拡大させる、CO2排出量の削減に貢献するソリューションやテクノロジーとして、以下などを展示する。

Updating(置き換える)

  • Hussmannの冷凍・冷蔵ショーケース:自然冷媒であるR290(プロパン)を採用することで、現在普及している代替フロン冷媒よりも環境負荷を大きく低減している。

Electrifying(電化する)

  • Panasonic HX:水素を活用したエネルギーソリューション。純水素型燃料電池・太陽電池・蓄電池を高度なエネルギーマネジメントシステムにより連携制御、電力需要変化や気象状況に追随し効率的に再生可能エネルギーを供給する。脱炭素化を図るとともに分散型のシステムによりレジリエンス性を高める。
  • 車載電池:パナソニックグループはこれまでに累計150億セル以上、EV換算で300万台相当分の供給実績を通じて、EVへのシフトを後押ししてきた。さらなるEV化への加速に向けた、世界最高のエネルギー密度を実現した(※7)2170セルや、最新型の4680セルに加え、米国Redwood Materials社、カナダNouveau Monde Graphite(NMG)社との協業によるCFP(カーボンフットプリント)削減の活動を展示し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを紹介する。

※7 2025年1月8日現在、パナソニック エナジー株式会社調べ

Harnessing(自然の力で生み出す)

  • グリーン水素製造デバイス:再生可能エネルギー由来の電力により、高効率・低コストで水素製造を可能にする電極デバイス。貴金属を使わず鉄とニッケルで作られたAEM(アニオン交換膜)電極の開発品を展示する。
  • 成長刺激剤「Novitek(ノビテク)」:光合成微生物の一種であるシアノバクテリアの力を活用し、CO2の有効利用と食糧生産力の向上を同時に実現する技術。野菜や果物の葉に吹き掛けることで、収穫量増加に繋がる。
  • ペロブスカイト太陽電池:独自の材料技術やインクジェット塗布製法と、レーザー加工技術を組み合わせ、サイズや透明度、デザインの自由度を高めたガラス型のペロブスカイト太陽電池(1m×1.8mサイズ)を展示する。

Circular Economy

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パナソニックグループは、3つの原則「Maximize」「Minimize」「Partner」を掲げ、サーキュラーエコノミー(CE)に取り組んでいる。ここでは、資源の効率的な活用と地球上の限られた天然資源の消費削減を行う取り組みなどを紹介する。

Maximizing-製品価値の最大化-

パナソニックグループでは、製品の使用期間をできるだけ延ばして、資源の持つ価値を維持・向上させる取り組みや、そのために製品設計やデザイン、ビジネスモデルをサーキュラー型に変革、サービスを拡充すると同時に、リサイクル活動にも力を注いでいる。

今回、リペア・リユース・リサイクルするための新しいモノづくりの考え方・設計思想「Design for CE」の概要をコンセプトモデルのモックと映像を中心に展示する。また本コンセプトのベースとなる易分解設計の技術も紹介する。

Minimizing-資源の削減・最小化-

パナソニックグループでは、材料の使用を最小化するとともに、リサイクル材料や再生可能材料の使用割合の拡大などを推進している。ここでは、再生・バイオプラスチック採用商品として以下などを紹介する。

  • Technics 完全ワイヤレスイヤホン EAH-AZ80:イヤホン本体と充電ケースのプラスチックの約45%に植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」を使用
  • 「ラムダッシュ パームイン」ES-PV6A:海水から抽出したミネラル成分から生まれたイノベーティブ複合材「NAGORI」を採用し、プラスチック使用量を約40%削減(2023年発売・ラムダッシュPRO 5枚刃 ES-LV9Wとの比較)

また、基本的には植物繊維で出来ていながら、従来の石油由来樹脂のような成型性をもつサステナブルな素材「kinari」をランプシェードに活用した照明なども参考展示する。

Partnering-顧客やパートナーと協力-

パナソニックグループは、顧客やパートナーと協力し、循環志向の経営、情報共有、製品使用の新しいあり方をともに作る取り組みを進めており、ここではその考え方などを紹介する。

ここでは、製品のリサイクルや再生資源のプロセスについて、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティのアイデア「Tracephere」を紹介する。

家電製品

くらしを豊かにする家電製品として、2025年度に発売する最新の有機EL/Mini LEDテレビ(米国・欧州市場向け)、テクニクス完全ワイヤレスイヤホンを展示する。また欧米で発売しているワンボックススピーカー、ゲーミングスピーカーや、デジタルカメラLUMIX、テクニクスのターンテーブルやスピーカーも紹介する。

白物家電では、IoT対応マルチオーブンなどの調理家電(米国市場向け)、ヘアドライヤーやシェーバーなどの理美容家電(米国・欧州市場向け)を紹介する。更に参考出展としてAIカメラ搭載冷凍冷蔵庫(日本市場向け)を展示する。