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株式会社コルグは、インターネット動画配信システム「Live Extreme」の最新となるVersion 1.15をリリースした。

コルグが2020年9月に発表したインターネット動画配信システム「Live Extreme」は、オーディオ・クロックを配信システムの軸とした「オーディオ・ファースト思想」や、ロスレス/ハイレゾ/空間オーディオに対応した高い音質を可能した。

Live Extremeは、過去4年間オーディオ面での強化を続けてきたが、ライブ配信時の映像品質は長らく4K SDRが上限となっており、更なる高画質化が求められていたという。

「Live Extreme Encoder v1.15」では、「4K Ultra HD Blu-ray」でも採用されている高画質技術「4K HDR」でのライブ配信に対応した。これにより、幅広い明暗差による立体感や鮮やかな色調など美しい映像表現が可能となり、ライブ・ビューイングや家庭向け配信の品質が大きく向上するという。

また、4K HDR配信を実現するにあたり、Live Extreme Encoder v1.15には、H.265(HEVC)によるエンコード機能が追加されている。これは従来規格であるH.264の2倍の圧縮率を有するため、従来画質の配信もH.265映像で実施することで、配信会場や視聴者のインターネット回線負担や、配信サーバーのコストを抑える運用も可能となるとしている。

Live Extreme Encoder v1.15の主な映像仕様

映像入力 インターフェイス:12G-SDI, HDMI
解像度:最大3840 x 2160 @ 60fps
色精度:8/10-bit YUV 4:2:2
カラースペース:Rec.709, Rec.2020
HDRフォーマット:PQ, HLG
配信動画 コーデック:H.264(High Profile)
H.265(Main Profile, Main10 Profile)
ビットレート:最大65Mbps
対応GPU ハードウェア:
[CPU内蔵型]
・Intel Coreプロセッサ(第9-11世代)
・Intel Coreプロセッサ(第12世代以降)
[ディスクリート型]
・Intel Arc Aシリーズ

演算モード:
PG(Processor Graphics)
FF(Fixed Function)

※赤字はv1.15における強化ポイント

SDRとHDR の比較イメージ

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ラウドネス管理

Live Extreme Encoder v1.15には、配信音声の品質管理(ラウドネス管理)を容易にするため、以下の機能も追加されている。

  • 配信コンテンツのプログラム・ラウドネス(integrated loudness)を表示できるようになった
  • オーディオ入力のピーク・メーター表示を「サンプルピーク(dbFS)」から「トゥルーピーク(dBTP)」に変更できるようになった

※ITU-R BS.1770-4準拠