ヤマハ、Crestron社と遠隔会議向け機器における技術連携を開始メイン写真

ヤマハは、同社のプロフェッショナルソリューション事業(法人向け音響機器)において、Crestron Electronics, Inc.と技術連携を開始した。今後、Crestron社のインテリジェントカメラ「1 Beyondカメラ」、マルチカメラ スピーカートラッキングソリューション「Automate VX」と、ヤマハの遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション「ADECIA(アデシア)シーリングソリューション」を組み合わせることで、スマートな遠隔会議体験を提供する。

「ADECIAシーリングソリューション」を構成する天井設置型シーリングアレイマイクロホン「RM-CG」は、4本のマイクロフォンビームで複数人の同時発話も逃さず追尾する「マルチビームトラッキング」を搭載する。室内の誰かが話すだけで、ビームが自動的に音源方向を検知・追従し、離れた場所にいる参加者にもクリアで高品質な音声を届ける。

「Automate VX」は音声起動型切り替え機能を備え、話者のフレーミングやカメラソースの切り替えを自動で行う。これにより、遠隔地の参加者はスクリーンに表示する内容を容易に調整できる。また、会場に複数設置された「1 Beyondカメラ」と連動し、高解像度映像を最大20倍までキャプチャーして映し出す。会議室内の参加者は発言時に視線を気にする必要がなく、遠隔地の参加者は常に部屋の全員を鮮明に視認できる。その結果、アイコンタクト、ジェスチャーなどの非言語的な合図が常に見えるようになり、会議がより自然な共同作業となる。

今回の技術連携により、「ADECIAシーリングソリューション」の「マルチビームトラッキング」を「1 Beyondカメラ」および「Automate VX」と連動させることで、マイクビームに合わせたカメラ制御を実現する。このソリューションは、大会議室や多目的会場などの複雑な環境にも対応し、遠隔地の参加者にも臨場感あふれる音と映像を提供する。